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循環型農業 その1 [農業のはなし]

私がお世話になっている農園では、戸塚区の小野ファームから牛の堆肥を購入して、有機肥料として使っています。家畜排泄物法が今年から施行され、糞尿の保管や処理に対する規制が強化されたため、経済的に対応できない生産者の廃業が相次いでいます。高齢化もあいまって牛、豚ともに生産農家戸数が減少傾向で、牛、豚肉の自給率低下に歯止めがかからない状況です。実はこの構造はかなり深刻で、すぐには解決策が見つかりません。

牛肉の国内自給率は約44%、豚肉は約51%程度ですが、これはあくまでも重量ベースで、カロリーベースでは牛豚に食べさせる飼料のほぼ100%を輸入穀物に頼っていることから、ほんの数パーセント程度になってしまいます。国産のお肉といいながら、餌はほぼすべてを輸入に頼っているのが実情です。その一方で耕作放棄地が増加しており、そうしたスペースで飼料用穀物の増産をすればいいと思うのですが、価格や人手の問題からなかなか進んでいないのが現状です。

糞尿処理については、もっとバイオマス施設を増やして、化石燃料の利用を抑えるとともに、例えば有機肥料として家畜排泄物をもっと有効に利用することがCO2削減にも貢献しますし、化学肥料一辺倒による土壌品質の悪化をとめることになるのですが、コスト面で利用が進んでいないのが現状のようです。この辺の循環が上手くいくように、我々も少しがんばらなきゃと思います。

※明日は食品残渣と原油価格について考えます。


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