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循環型農業 その2 [農業のはなし]

今日は原油価格と食物残渣について考えたい。
原油価格が高騰している。このままだと100ドルも時間の問題といわれているが、思わぬところに影響が出つつあり、かなり深刻な気配。

アメリカ政府は原油高騰の影響が大きいガソリンについて、代替燃料の比率を高めて石油への依存度を下げるべく、エタノールの増産を行うと公言している。ブラジルでは、すでにガソリンにサトウキビから取ったエタノールを25%程度混合しているが、アメリカでもコーンを原料としたエタノールを増産し、ガソリンに混合する準備を本格的に始めた。

これは何をもたらすか、原油高騰が粗糖とコーンの国際相場を上昇させている。コーンの相場が上昇すると、飼料用穀物の大半を輸入に頼っている日本の畜産業に深刻な影響が出るのではないかと心配される。安定基金もあるが価格の値上がりは避けられないだろう。これまでのような天候や運賃等による短期的な価格の上下ではなく、今回の問題は長期化することが必至だ。なにしろ直接食用とするもの以外のコーンの海外依存度はほぼ100%、輸入されるコーンの7割が飼料用、牛豚等家畜の生産コストの2割は飼料費なので、かなり影響が大きいと言える。

そこで本題。こうした状況の放置は、食料の安定確保という面で非常にリスクが大きいと考える。
昨日も述べたが、まずは飼料用穀物を国内で生産すること、しかも低コストで作ることが必要である。そのために休耕田や耕作放棄地の有効活用が求められる。たとえば田んぼ、手をかけても儲からないのであれば、ホールクロップサイレージとして活用すればコストをかけずに粗飼料が手に入るし田んぼもよみがえる。また食品製造や外食、中食、小売から出る食物残渣の活用について、真剣に考えるべき時が来たのではないか。食物残渣をゴミにせず、耕作用肥料として、また家畜用飼料として使用率を高める必要がある。最大の課題は安全性の確保と仕組みづくりだろう。
我が家は「スロップシンク」付きのマンションであるが、これは生ゴミを下水として処理してしまうので、食物残渣の有効な活用策とは言えない。

何とかして食物のサイクルを作りたいと願う。
食物残渣→家畜飼料・耕作肥料→食料生産→食料消費→食物残渣
                ↑      ↓
                 家畜排泄物


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