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北海道 十勝地方のコーンと枝豆 収穫真っ盛りの生産者を訪問<1> [仕事のはなし]

毎年、得意先のバイヤーと一緒に、収穫真っ盛りの十勝を訪問し、とうもろこし、枝豆、インゲン、馬鈴薯等の作況調査や産地の皆さんと情報交換を行っている。今年も9月10-11日に、全国から集まった9名のバイヤーとともに北海道士幌町と芽室町の生産者を訪問し、コーン、枝豆、馬鈴薯の圃場と凍菜加工場を見学し意見交換を行った。

①北海道士幌町のとうもろこし圃場を訪問し収穫状況を見学(9/10)
今年は、雨と低温の影響で作柄がたいへん悪く、平年の20%減とのこと。お盆明けから天候が良くなったことから、奇跡的に生育が回復したものの、6-7月の雨天と低温がそのまま続いていたら最悪の事態に陥っていたかもしれない。圃場見学の後、粒コーンの冷凍加工場を見学した。北海道産のとうもろこしはアメリカ産に比べて2倍程度価格が高いにもかかわらず、販売量は毎年伸長しており、需要が伸びているのだ。さあ、今年も十分売れるだけのとうもろこしを確保できた。生産者のみなさんに感謝!

広大な圃場ではコンバインが手早く収穫を行い工場に運搬する。とうもろこしは鮮度が命で、収穫直後から鮮度劣化が始まり糖度もどんどん落ちていく。士幌町では、収穫から冷凍加工まで4時間を目途に作業しているとのこと。畑ごとの生育状況と工場稼動を見ながら、タイミングよく収穫し工場に搬入して、すぐに加工していくというのは、まさに神業である。コーン.jpg

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②北海道芽室町の枝豆圃場を見学(9/11)
北海道芽室町では、昨年から大型ハーベスターを導入し収穫の効率化を図っている。ハーベスターはフランスから輸入されたもので、芽室町と中札内村で計6台が稼動しているとのこと。枝豆の収穫適期は3日ほどしかなく、しかも収穫直後からどんどん劣化し糖度が落ちてしまうため、できるだけ早く冷凍加工を行う必要があるのだ。大型収穫機の導入により、農家の負担は軽減され収穫歩留まりも向上したとのこと。

価格志向が強まる中、冷凍食品売り場や居酒屋では、中国産、タイ産、台湾産の枝豆が一般的だが、我々は北海道産枝豆を中心に販売している。もちろん台湾産も扱っているが北海道産の方が2倍以上価格が高いにもかかわらず人気がある。北海道は気候の関係から年一作なので栽培効率は決して良くないが、虫食いか少なく、甘みが強く、気温が低いため本州や台湾、タイ、中国(メインは福建省)に比べて農薬使用量は格段に少ない)ため、消費者にもメリットが大きいのだ。

芽室町では昨年から大型のハーベスターを3台導入し収穫作業を行っている。この面積を収穫するのに、従来は2日間かけて農家毎に作業していたが、新型ハーベスターを導入したことで、4-5時間で収穫できるようになったとのこと。実は作業の軽減だけでなく鮮度管理の面でもメリットが大きいのだ。
枝豆2.jpg

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今年は天候不順による不作が心配されたが、いざふたを開けてみると、枝豆は比較的順調に成育し、昨年よりも作柄が良くほぼ平年作に近いとのこと。ご覧の通り、玉付きのよいサヤがたくさんぶら下がっている。

枝豆1.jpg
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