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北海道十勝地方の馬鈴薯 収穫真っ盛りの生産者を訪問<2> [仕事のはなし]

先週に引き続き、北海道十勝地区の農産物の状況について報告したい。
①北海道芽室町の馬鈴薯圃場を視察(9/11)

天候不順(多雨と日照不足)の影響で成長が遅れているため、収穫も1週間程度遅らせているとのことであったが、9月に入り収穫が本格化してきた。訪問した芽室町の圃場では、ポテトチップメーカー向けの「トヨシロ」収穫の真っ最中であった。我々が仕入れているのは冷凍フライ用途としてすぐれた品質の「北海こがね」が中心であるが、「トヨシロ」もハッシュドポテトなどに利用し消費者の高い評価を得ている。

右側の茶色っぽい畝が「トヨシロ」で収穫適期となっている。左側の青っぽい畝が「マチルダ」で、これはホクレンがスウェーデンから導入した小玉品種で、甘くて、ホクホク感が強いのが特徴。収穫は10月に入ってからとのことだが、生鮮としての流通は少なく、主として外食や中食用の加工用として流通しているらしい。この芋は芽室町以外で栽培することを認めていないそうだ。とても甘くてホクホクしているので、我々としてもなんとか使ってみたい芋である。 馬鈴薯.jpg
十勝地方では、シストセンチュウという病気が一部ではやっているらしく、最悪の場合じゃが芋が枯れてしまうとのことで、圃場に立ち入る際には、ご覧のようなビニルを靴の上から履いて対策を取ってからの入場となる。写真は、JAめむろの方からマチルダについての説明を受けている様子。
馬鈴薯1.jpg
②秋撒き小麦が早々と芽を出してきた(芽室町)
馬鈴薯圃場向かいでは、早くも小麦の芽が一斉に出ている。恐らく、枝豆かコーンの後に直播をしたのであろう。09年産の小麦は、6-7月の長雨と低温により大幅な収穫減となったようだ。聞くところによると平年の半分以下という地域もあるようで、国内麦の需要をまかなえるのか懸念される状況だ。一方で09年産の価格は、昨夏の入札で約40%も上がっており、各製粉メーカーは国内麦の値上げを検討中とのことで需要減退が懸念されるところだ。一方輸入小麦は10月から15%程度価格が下がると言われているが、政権交代により役所の業務がストップしているようで、こちらも予断を許さない状況だ。 来夏の小麦は豊作であってほしいと願うばかりだ。 秋まき小麦N.jpg

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