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紅葉の京都とすぐき菜 [旅のはなし]

毎年11月の最終週末に、京都の紅葉を楽しむことにしている。 今年も11月27日~29日、京都のお寺さんを訪問したり街歩きを楽しんだ。
一番お気に入りのお寺さんは「円通寺」だ。北山駅から徒歩30分くらいで、バスも1時間に2本程度しかない不便な場所にあるので、ほとんどの観光客は近くの岩倉実相院に行ってしまうんだろう。 円通寺は、比叡山を庭園の一部に配した借景庭園が有名で、、特に紅葉の時期は美しい。しかし近年宅地開発が進む京都郊外にあって、円通寺の周辺でもマンション建設が予定され、何百年もの間保たれてきた景観が損なわれてしまうのではないかと危惧されていた。2007年に京都市眺望景観創生条例が制定され、開発の規制が行われたことで、円通寺の貴重な借景庭園もなんとか維持されることになったのだ。entsuji.jpg

円通寺さんからバス停に向かう途中で、「すぐき菜」の収穫に出会った。 収穫中の農家の方に話を伺ったところ、すぐき菜は、9月に播種し11月末から12月にかけて収穫するのだそうだ。京都府のHPによれば、京都上加茂地域のみで栽培され、収穫されたすぐきは、すべて「すぐき漬け」にされるとのこと。逆に言えば、すぐき漬け以外にはなかなか食べようがないようなのだ。私は関西生まれなので、子どもの頃から当たり前のようにすぐき漬けを食べていたが、関東の方にはあまりなじみが無いかもしれない。すぐき漬けは、すぐき菜を塩だけで漬け込んで、乳酸発酵させた漬け物で、とにかく酸っぱくて臭い。「天秤漬け」という独特の漬け方をするらしい。sugukina1.jpg

sugukina2.jpg

翌日は、西山にある「善峯寺」に向かった。阪急東向日駅からバスで30分もかかる不便な場所にある。観光客などいないだろうと思っていたが、臨時バスも出てとても混雑しており、この時期京都の人気ぶりが伺える。バスは細い山道をぐんぐん登り、バス停から山門まではさらに急坂を10分ほど歩く。善峯寺は西国三十三所第20番札所で、柳谷観音楊谷寺、光明寺(2009年JR東海の「そうだ京都行こう」キャンペーンポスターになっている)ももとに西山三山となっている。ここも隠れた紅葉の名所で、とても見晴らしが良い。yoshi-ji.jpg


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