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全国的に水、米などの基礎食品の不足が深刻な状況 [仕事のはなし]

私は都内の団体で食品関係の商品開発を行っているが、11日の夜から支援物資の手配のため事務所に詰めている。わが社では地震発生直後に対策本部を立ち上げて、11日夜から被害状況の確認、職員や取引先の安否確認を行うとともに被災者への支援物資の手配を行ってきた。

16日現在、毛布、カイロ、水、ビスケット、カップラーメン、オムツ、歯磨き・歯ブラシなどの物資を10トン車で約110台分、1000トン以上を埼玉県のデポから宮城、福島、岩手の被災地に届けてきた。
当初は、すぐに口に入れられるビスケットや水、寒さをしのぐカイロなどの要望が強かったが、その後、物資を輸送したり自家発電用するための軽油や灯油燃料が不足しタンクローリーで仙台まで運んだ。現在は炊き出し用の道具や野菜、調味料などの食材、衣類、衛生用品などへの要望が強くなっており、時間が経つにつれて要望が変化してきている。
今日あたりから、各地で電力が回復し、電話が通じるようになりずいぶん状況が改善されてきたので、被災地も落ち着きを取り戻しつつある。

一方首都圏はじめ各地で深刻化しているのが物不足だ。
まずは米。現在の状況は、ひとくちで言うと、産地からの玄米の供給がうまくいかず店頭在庫が足りないため、よけいに消費者の買いだめを誘発しているというのが現状だ。東日本で消費される米は東北地方が主産地であるが、地震による交通の混乱で、玄米を首都圏の精米工場に送って精米して小売店に届けることができなくなっている。玄米は産地には十分在庫があるのに、軽油やガソリンが手に入らないことや東北道が支援物資輸送専用となっており、通常物資の輸送ができないことから、運送業者が首都圏に車を出したがらないのだ。これを受けてわが社では秋田、岩手、山形の米産地から、玄米を首都圏の精米工場に運ぶための車の手配を開始した。
次に水。ミネラルウオーターの肝は、ペットボトルの手当てと製造後の商品輸送だ。ペットボトルの原料は、東日本では主として鹿島地区のコンビナートにある企業で製造されたレジンを原料として使用しているが、鹿島のコンビナートが被災していることから原料供給が滞っているらしい。またペットボトルのフタ、フィルムを製造する企業も茨城県に集中しており、工場や保管倉庫が被災して供給が滞っている。さらに生産したミネラルウォーターの輸送も米と同様に燃料問題がネックになってうまくいっていない。こうしたトラブルが重なって製品の供給が滞り、このことがまた消費者の買占めを誘発しているのだ。
また時間があれば、現状について情報発信していきたい。





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