スイス・ツェルマットトレッキング その4 スイスワインを楽しむ [スイス・トレッキング2011年夏]
今日はワインについてお話したい。
スイスワインは、レマン湖畔の丘陵に広がるラヴォー(Lavaux)地区の葡萄畑が、2007年に世界遺産に指定されたことで有名になった。しかしスイスワインの生産量の35%はツェルマットのあるヴァリス州で生産されており、レマン湖からローヌ谷周辺にかけてがワイン用葡萄の主産地となっている。生産量はそう多くないが、良質のワインが生産され、ヨーロッパでも高い評価を得ているのだ。
①世界遺産に指定され有名になったLavauxの葡萄畑(brig行き特急列車の車窓から:2007夏)
②スイスのワイン生産と消費
スイスは、日本と同じく国土の7割以上が山地だ。このためブドウの栽培面積も限られ、必然的にスイス国内で生産されるワインの量は限られる。しかしながらスイス人は無類のワイン好きで、ひとり当たり年間38リットルも消費しているのだ。したがって国内消費量に対して生産量がまったく追いついていないので、その多くは地域内で消費されててしまう。足りない分はフランスやイタリア、ドイツなどからの輸入に頼っており、したがって日本で手に入れるのはきわめて困難というわけだ。
・スイス人のワイン好きは、COOPの売り場を見ても良く分かる。この売り場面積でこのワインの品揃えは日本では到底ありえない。価格帯も種類もたいへん豊富だ。
◆2009年カリフォルニアワイン研究所の調査による国別のワイン生産量
01位 フランス 470万リットル
02位 イタリア 465万リットル
03位 スペイン 380万リットル
・
23位 スイス 11万リットル
・
27位 日本 09万リットル
◆2009年同研究所調査による国別ひとりあたりワイン消費量
01位 バチカン 70.2リットル
02位 ルクセンブルク 54.3リットル
03位 ノーフォーク島 48.7リットル
04位 フランス 45.2リットル
05位 ポルトガル 42.5リットル
・
08位 スイス 38.1リットル
92位 日本 1.9リットル
※上位にあるバチカン等の国々は、酒税や消費税が優遇されるので外国からの買い物客が大量にワインを購入していくため消費量が多くカウントされてしまうと考えられる。実質1位はフランス、2位はポルトガル、3位はイタリアだ。
③ヴァリス州のワインについて
ヴァリスにおけるワイン用ぶどう作りの多くは、ローヌ谷の急斜面を開拓したテラスと呼ばれる段々畑で栽培されており、特に北側斜面では品質のいい葡萄が収穫される。車や列車でローヌ谷を走ると、北側の急峻な斜面に、ヴァリス特有のの石垣式段々ブドウ畑がへばりついている。このテラスで生産される葡萄は、機械化や大規模化が進まず、栽培と収穫作業の大半は手作業なので、高コストのスイスではワイン価格も必然的に高くなってしまうのだ。
◆今回COOPで購入したワイン
①白ワイン
品種 シルヴァーナ(ヨハニスベルグ) 2010年産
産地 ヴァリス州フィスペアテルミネン(visperterminem) A・O・C
醸造所 ザンクトヨルデン(住所:フィスペアテルミネン)
フィスぺアテルミネンのブドウ畑は、ローヌ谷から南に分かれマッターホルンにいたるフィスパ谷に位置し、ヨーロッパのぶどう畑としては最高標高地点である約1150mに位置している。ヴィスプからポストバスで南側の斜面を30分ほど登った高地にあり、地ブドウのハイダの栽培で有名だ。コープの売り場ではハイダを見つけることができず、このワインを購入した。もう少し年をとって山歩きに限界が来たら、車でスイスを巡りこの貴重なワイナリーを訪問してみたいと思う。
ヨーロッパ最高地点の葡萄畑(見事なテラスが広がる:スイス在住のりさんのHPから画像をお借りしました)
②赤ワイン
品種:ピノ・ノワール 2009年産
産地:ヴァリス州ヴァーレン(Varen) A・O・C
醸造所:ハンスベイヤードクォーネン(住所:Varen)
ヴァーレンは温泉保養地で有名なロイカーバート近郊にあり、ヴァリス州ローヌ谷の主要ぶどう産地ではもっとも奥に位置する。もともと白ワイン用の葡萄が主力の産地であったが、近年嗜好の変化で赤ワインの需要が増加しているため、ヴァリス州でも黒葡萄の生産が増えてきたようだ。
・ローヌ谷に広がるヴァーレンの畑(スイス在住のりさんのHPから画像をお借りしました)
◆AOC(原産地呼称統制)について(サントリーのHPを参考にさせていただいた)
ヴァリス州のワインにはA・O・C表示がされているものがある。これは使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制だ。AOCは1935年にフランスで制定され、フランスワインでは高級ワインを評価する物差しとして重宝されている制度だ。
スイスワインは、レマン湖畔の丘陵に広がるラヴォー(Lavaux)地区の葡萄畑が、2007年に世界遺産に指定されたことで有名になった。しかしスイスワインの生産量の35%はツェルマットのあるヴァリス州で生産されており、レマン湖からローヌ谷周辺にかけてがワイン用葡萄の主産地となっている。生産量はそう多くないが、良質のワインが生産され、ヨーロッパでも高い評価を得ているのだ。
①世界遺産に指定され有名になったLavauxの葡萄畑(brig行き特急列車の車窓から:2007夏)
②スイスのワイン生産と消費
スイスは、日本と同じく国土の7割以上が山地だ。このためブドウの栽培面積も限られ、必然的にスイス国内で生産されるワインの量は限られる。しかしながらスイス人は無類のワイン好きで、ひとり当たり年間38リットルも消費しているのだ。したがって国内消費量に対して生産量がまったく追いついていないので、その多くは地域内で消費されててしまう。足りない分はフランスやイタリア、ドイツなどからの輸入に頼っており、したがって日本で手に入れるのはきわめて困難というわけだ。
・スイス人のワイン好きは、COOPの売り場を見ても良く分かる。この売り場面積でこのワインの品揃えは日本では到底ありえない。価格帯も種類もたいへん豊富だ。
◆2009年カリフォルニアワイン研究所の調査による国別のワイン生産量
01位 フランス 470万リットル
02位 イタリア 465万リットル
03位 スペイン 380万リットル
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23位 スイス 11万リットル
・
27位 日本 09万リットル
◆2009年同研究所調査による国別ひとりあたりワイン消費量
01位 バチカン 70.2リットル
02位 ルクセンブルク 54.3リットル
03位 ノーフォーク島 48.7リットル
04位 フランス 45.2リットル
05位 ポルトガル 42.5リットル
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08位 スイス 38.1リットル
92位 日本 1.9リットル
※上位にあるバチカン等の国々は、酒税や消費税が優遇されるので外国からの買い物客が大量にワインを購入していくため消費量が多くカウントされてしまうと考えられる。実質1位はフランス、2位はポルトガル、3位はイタリアだ。
③ヴァリス州のワインについて
ヴァリスにおけるワイン用ぶどう作りの多くは、ローヌ谷の急斜面を開拓したテラスと呼ばれる段々畑で栽培されており、特に北側斜面では品質のいい葡萄が収穫される。車や列車でローヌ谷を走ると、北側の急峻な斜面に、ヴァリス特有のの石垣式段々ブドウ畑がへばりついている。このテラスで生産される葡萄は、機械化や大規模化が進まず、栽培と収穫作業の大半は手作業なので、高コストのスイスではワイン価格も必然的に高くなってしまうのだ。
◆今回COOPで購入したワイン
①白ワイン
品種 シルヴァーナ(ヨハニスベルグ) 2010年産
産地 ヴァリス州フィスペアテルミネン(visperterminem) A・O・C
醸造所 ザンクトヨルデン(住所:フィスペアテルミネン)
フィスぺアテルミネンのブドウ畑は、ローヌ谷から南に分かれマッターホルンにいたるフィスパ谷に位置し、ヨーロッパのぶどう畑としては最高標高地点である約1150mに位置している。ヴィスプからポストバスで南側の斜面を30分ほど登った高地にあり、地ブドウのハイダの栽培で有名だ。コープの売り場ではハイダを見つけることができず、このワインを購入した。もう少し年をとって山歩きに限界が来たら、車でスイスを巡りこの貴重なワイナリーを訪問してみたいと思う。
ヨーロッパ最高地点の葡萄畑(見事なテラスが広がる:スイス在住のりさんのHPから画像をお借りしました)
②赤ワイン
品種:ピノ・ノワール 2009年産
産地:ヴァリス州ヴァーレン(Varen) A・O・C
醸造所:ハンスベイヤードクォーネン(住所:Varen)
ヴァーレンは温泉保養地で有名なロイカーバート近郊にあり、ヴァリス州ローヌ谷の主要ぶどう産地ではもっとも奥に位置する。もともと白ワイン用の葡萄が主力の産地であったが、近年嗜好の変化で赤ワインの需要が増加しているため、ヴァリス州でも黒葡萄の生産が増えてきたようだ。
・ローヌ谷に広がるヴァーレンの畑(スイス在住のりさんのHPから画像をお借りしました)
◆AOC(原産地呼称統制)について(サントリーのHPを参考にさせていただいた)
ヴァリス州のワインにはA・O・C表示がされているものがある。これは使っている葡萄品種や栽培方法、醸造方法などにそれぞれ固有のスタイルがあり、そのような産地の個性を守るための法的な規制だ。AOCは1935年にフランスで制定され、フランスワインでは高級ワインを評価する物差しとして重宝されている制度だ。
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