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横浜・池辺農園 じゃが芋の濃い紫の花は新品種ピルカ アイルランドの悲しい歴史 [池辺農園のはなし]

先日紹介したじゃが芋の花の品種が間違っていたので訂正します。キタアカリの花はこんなに濃い紫だったかなと思い今日畑で確認したところ、濃い紫の花は「ピルカ」だった。ピルカは2010年に北海道の優良品種として認定された新しい芋で、シストセンチュウへの抵抗性が強く、馬鈴薯よりも多収である点が特徴らしい。

①濃い紫色が美しい「ピルカ」の花
P1200140.jpg

②キタアカリの花は薄く紫がかった白っぽい花
P1200011.jpg

③池辺農園でNさんとじゃが芋談義をしていたときに出たのがアイルランドの話しだ。
早速アイルランドとじゃが芋の悲しい話について調べてみた。
1845年当時、アイルランドはイングランドの支配下にあり、国民は麦を主食としていたが、高い小作代を払えなかった小作農民は、高い税を払わなくてもよく生産性の高いじゃが芋に生産をシフトさせ、人口の約3割が主食料をじゃが芋に頼るようになっていたようだ。
1845年にヨーロッパ全域でじゃが芋の疫病(胴枯れ病)が発生し大不作となったのだが、当時のイングランド王国や貴族は、食糧確保や輸出禁止など国民の生命を守る施策を取らなかったことから、アイルランドでは食料が不足し大飢饉となり、人口の約1-2割が命を落とし、約2割以上が国外に逃れたというのだ。未だにアイルランドと北アイルランドを合わせた人口は、大飢饉前の水準に達していないしいうのだから相当ひどい状況にあったことは間違いない。
なるほど、かつて仕事で知り合ったアメリカ人やオーストラリア人に何人もアイルランド出身の方がいたのだが、こうした背景があったことを初めて知った。
たかがじゃが芋、されどじゃが芋なのだ。今のところ順調に育っているが、じゃが芋は病気に弱いので要注意だ。


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