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醤油とみかんの里を訪ねて<その②> 由良から湯浅までみかん畑の中を行く [和歌山・醤油とみかんの里を訪ねる旅2013正月]

さて、中国から金山寺味噌を持ち帰り広めたとされる僧が開いた由良町の興国寺を後にして、海沿いの狭い県道を湯浅町に向かう。紀伊半島の海沿いの道は、リアス式海岸に沿うように作られアップダウンが続く狭い道が多いので運転も気が抜けない。

①急な登りでひと山越えると真っ青な海が広がり、街と漁港が現れる。紀伊半島のリアス式海岸をゆく道はこんな風景の繰り返しだ。みかんの橙色と木々の緑、青い海のコントラストがすばらしい。(由良町三毛川~広川町唐尾付近)IMGP2682.jpg

②和歌山のみかん生産量は全国1位だが、生産量は年々減少
みかんの生産量は1991年のオレンジ輸入自由化による輸入かんきつの増加や転作の奨励もあり右肩下がりで、特に最近は農家の高齢化や価格低迷もあり減少に歯止めがかからない状況だ。自由化を境に愛媛と静岡は他の果樹類への転作を積極的に進めてきたが、和歌山では田村みかんや新堂みかんなど産地ブランド化に力を入れてきたことから、2004年まで30年以上にわたり生産量1位を守ってきた愛媛を抜いて、最近では和歌山がずっと1位を維持している。そういえば子供の頃は愛媛、静岡に次いで三番目だったような気がする。

■みかんの生産量推移
グラフィックス7.png
出展:農林水産省 農林水産統計より引用 %は全国生産量に対する各県の生産比率

③由良町と湯浅町に挟まれた広川町は有田地区では箕島(新堂みかんなどが有名)、湯浅(田村みかんはダントツの知名度)につぐみかんの産地だ。みかん畑に囲まれた道をゆくと無人直売所が何箇所もあり、手軽に蜜柑が入手できる。ワックスがかかっておらずサイズもばらついているが、もぎたてのおいしいみかんが格安で手に入るのだ。このボリュームで100円とは信じられない安さだ(一段に2袋ずつ置いてある)。
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④由良から湯浅に抜ける途中の湯浅広港に停泊する漁船、海のお正月はこうやって大漁旗で祝うのだ。風になびいて美しい。
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⑤今年は時間がなく毎年正月にお参りしているかつらぎ町の世界遺産・丹生都比売神社に行けないので、広川町にある地元ではかなり有名な広八幡神社にお参りした。1400年代欽明天皇の頃に創建されたとされる由緒ある神社で、楼門や本殿が国の重要文化財に指定されている。秋祭りに奉納される「広川八幡神社の田楽」が有名らしい。

重要文化財に指定されている楼門
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本殿には誉田別命・気長足姫命・足仲津彦が祀られているとのこと
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