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横浜・山下農園 ハクサイ・キャベツのテデトール 大根の間引き [山下農園のはなし]

ハクサイが葉を巻き始め、大根もどんどん成長している。
10月中はもっぱら茄子の収穫とハクサイ、キャベツ等葉物野菜の虫取りが共同作業の中心だ。

今日の作業
・ハクサイ、キャベツの虫取り(テデトール)
・大根の間引き
・なすの手入れ


①大根の間引き:ひと穴に4本ずつ播種をしたが、もっとも元気な1本に間引きを行う。本来は先週作業すべきであったが遅れてしまい、大根が大きくなり過ぎて間引きに苦労した。

月曜日にメイガ対策として薬剤(DEP・ディプテレックス)散布を行ったので、本来は収穫まで14日間置かないといけないのだが、ネットで調べたところ、毒性は中程度で、経口LD50がネコ94 mg/kg、イヌ400 mg/kg及び460 mg/kgと比較的影響が少ない農薬なので、今日収穫した間引き大根は、水煮に浸しよく洗ってから自己責任で食べることにした。LD50というのは急性毒性の目安となる値で、半数致死量のこと。例えばネコでは体重1キロあたり94ミリグラムが半数致死量(=LD50)なので、これを人間に当てはめてみると、体重70キロの大人で6.6グラム摂取すると半数が死亡に至る可能性があるという数値(実験結果)だ。この農薬は千倍に希釈して使うので通常の使用ではまず摂取することがありえない数値だが、ポジティブリスト制による残留基準値は葉が0.5ppm、根が0.2ppmとなっており、法律ではこれを超えて流通させてはならないということになっているのだ。
※化学合成農薬はなるべく使いたくないのだが、山下農園では「特別栽培」に該当する程度の農薬は使用している。サラリーマンはせいぜい週に1~2回程度の子守りしかできないので、農薬を使用しないと横浜の気候ではマトモな野菜が収穫できないというのが現実だ。池辺農園ではまったく農薬散布をしていないが、虫食いだらけでかなり苦労している。消費者は無農薬や有機栽培を求めるが、一方で虫に食われた野菜には見向きもしない。農業の現実は厳しいのだ。P1010690.jpg

②ハクサイの食害
虫は葉物野菜の天敵だ。放置しておくとハクサイやキャベツの芯に入り込んで、成長点を食べられてしまう。芯がなくなってしまうと野菜は成長しないので、植えなおすしかないのだ。
となりの班のFさんのハクサイの芯が見事に食べられてしまった。お土産に糞だけ残してある。
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③ハクサイのテデトール作業 新人のYさんがベテランSさんの指導を受けて幼虫を探す。さあYさんは素手で虫を触れるだろうか。
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④ハクサイの葉の内部でヨトウムシを見つけた。図鑑で調べると「ハスモンヨトウ」のようだ。この時期はとにかく手作業で根気よく葉の裏表を点検しながら駆除する以外に方法はない。
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