SSブログ

スイス・ツェルマットトレッキング その3 ツェルマットの買い物事情 COOP [スイス・トレッキング2011年夏]

スイストレッキング、本日はツェルマットの買い物事情についてお話したい。
山歩きにあたっては、飲み物や食料などの準備が欠かせない。
ツェルマットの街には2軒のスーパーマーケットがあるが、客数も多く品揃えがいいのは駅前ショッピングセンターに入るCOOP(スイスコープ)だ。野菜や肉、食品、飲物、焼きたてパン、ちょっとした雑貨品やお土産用のチョコなど何でも揃う。もう1軒は駅前からメインストリートを数分歩き、パンやチョコを売る店(2階がカフェ)の角を左に入ったMIGROS(ミグロス)だ。こちらは4年ほど前に改装オープンした新しい店舗で、家庭用品や衣料品の品揃えが充実している。以前はSPAなど他にもスーパーを見かけたが撤退してしまい、現在はこの2軒以外にスーパーマーケットはない。

実はスイスコープもミグロスもいずれも生活協同組合で、スイスの小売業ではミグロスがナンバー1、スイスコープがナンバー2で両者をあわせるとスイス小売業の過半を占めるほどの大きな組織なのだ。日本では、生協法によりコープの店舗を継続的に利用するためには、組合員になる必要があるが、スイスでは外国人であっても組合員にならずとも自由に利用できる。スイスを旅していると、よほど小さな街でない限りスイスコープかミグロスの店舗を見つけることができる。生協はスイス人にとっては身近で必要不可欠な存在なのだ。

お店の営業時間は、08:00~19:00で夏場は週7日休みなく営業している。以前は12:30~14:30頃が昼休みとなって、日曜日はお店がすべて休み、土曜日も午前中のみの営業で観光客にとってはとても使い勝手が悪かったが、法律改正で年々規制が緩和されて、どんどん使いやすくなってきた。
coop-migros.jpg
P1020391.jpg

★野菜・果物の販売と購入方法
野菜は、日本ではパック単位の定額販売が基本だが、スイスでは1個単位の量り売りが基本だ。これはスイスに限ったことではなく、ヨーロッパや北米のほとんどの国で量り売りとなっている。
以前、日本でも量り売りをすべきとこのblogに書いたことがあるが、量り売りのメリットは一言でいうとコストダウンだ。日本における過剰ともいえる野菜のグレード・規格化、定額販売するために必要な定量包装のための人件費と資材の無駄を省くことができる。農家によると、野菜の栽培・収穫のコストよりも、定量化と包装の人件費・包装資材のコストが莫大とのこと。私たち消費者は、この無駄ともいえるコストを負担することになっているのだ。

★コープでの野菜の買い方
①必要な野菜を取り備え付けの袋に入れる⇒②計量機に載せて値札に記載された番号を押す⇒③価格が印字されたシールが出てくるのでそれを袋に貼り付ける⇒④レジで清算

★ほとんどすべての野菜と果物がバラ売りで、売り場には1kgあたり単価が表示してある。
P1020533.jpg
P1020536.jpg

★果物もバラ売りだが、ひとつ売りではなくグラム売りが多い。グラム売りのほうが、生産流通時の選別の手間が省けて、販売価格を下げられるのだ。
P1020582.jpg

★プライスカードに表示してある番号ボタンを押すと価格シールが出てくる。
P1020623.jpg

★ミグロスのチョコ売り場は品揃えの豊富さと陳列方法が圧巻。さすがチョコレートの国だ。
P1020560.jpg

★コープスイスの買物カートには、商品の表示が見やすいように拡大鏡が取り付けられている。よく工夫されている。
P1020590.jpg

★トレッキングに欠かせないミネラルウォーターは、ガス入りかガス無しかよく確認してから購入しないと大変なことに。スイス人はガス入りを好むので、売り場では圧倒的にガス入りの品揃えが豊富なので注意が必要だ。
gas.jpg
★コープスイスでは、有機栽培農産物を使用した加工品やフェアトレード商品、環境負荷軽減商品の取り扱いが目を引く。また日本同様コープ商品(PB商品)の品揃えが豊富だ。
●プライベートブランドのフェアトレードオレンジジュース
P1020589.jpg
●プライベートブランドの有機栽培小麦を使用したパン粉ミックス
P1020587.jpg


次回はスイスワインやパンなどについてお話します。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。