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横浜・山下農園 トマト、茄子、キュウリの苗を定植しトンネル掛け② [山下農園のはなし]

さて、定植と支柱立て・誘引を終えたトマト、キュウリ、茄子にトンネル掛けを行う。トンネルを掛けるのは強い風や万一の遅霜から苗を守るためと、温度を上げて活着・生育を促進するためだ。5月中旬まで約1ヶ月弱トンネルを掛けた後、支柱立てを行い本格な生育期に入る。

①まずは鍬でマルチの脇をサクって行く。マルチに穴を開けないよう注意しながら慎重にサクる。
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②トンネル用の穴あきビニルを張っていく。今日は風がないので楽に張れるが、風が強いと真っ直ぐ張るのにひと苦労だ。
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③トンネルを掛け終わったら風に飛ばされないよう多めに土を掛けて固定する。これで2012年度のトンネル掛けはすべて終わりだ。一年に1回の作業なので、何度作業しても身についておらず正確に覚えられない。
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④トンネルがけを終えたトマト
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⑤トンネル掛けを終えたキュウリ
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⑥最後に定例となった放射線量の検査だ。
昨年は品不足で数万円もする中国製の線量計を使用していたが、今年はエステー化学が家庭用に開発したエアカウンターという1万円以下の線量計をO講師が購入されたので、それを使用することになった。ドラッグストアでも買えるという手軽さで、検出限界も0.05msvと高性能だ。山下農園では毎週線量を計測しているが、空間線量(ガンマ線)は0.05~0.12の間でほぼ値が安定している。まったく心配することのない線量だ。
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横浜・山下農園 トマト、茄子、キュウリの苗を定植しトンネル掛け① [山下農園のはなし]

久々に晴れ間の広がる土曜日となり、山下農園では先週苦労して張ったマルチに、トマト、茄子、キュウリの苗を定植しトンネル掛けを行った。

①まずはマルチに切れ目を入れて、定植用の穴を掘り、根が活着しやすいように十分な水遣りを行う。このちょっとした水遣りの手間が生育のために大切なのだ。
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②次に苗を植えていく。キュウリと茄子は苗の向きをあまり気にしなくていいが、トマトは花芽を自分のほう(外側)に向かって植えていくのがセオリーだ。トマトの花芽は一定方向に向かって出てくるので、収穫しやすいように外側に向けて定植しておくと後々の収穫作業がとても楽になる。ちょっとした工夫と手間が収穫量アップのコツなのだ。
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③定植を終えたら誘引だ。キュウリは誘引しないが、トマトと茄子は支柱を一定方向に立てて、麻ひもで誘引していく。後々大きく成長するのでその分も考慮して、ややゆるめに誘引していくのがコツだ。同じ姿勢で長時間作業しているので、作業の翌日は股間が筋肉痛になって大変だ。農作業の前後には十分なストレッチが必要だ。
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④新入生のKさんが苦労して誘引作業を行う。年に1~2回のことなので、最低でも3~4年は経験しないとうまく誘引できるようにはならない。人生は修行の連続なのだ。
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横浜・山下農園 夏の主役なす、トマト、キュウリのマルチ張り [山下農園のはなし]

今週も14日(土)が雨のため、共同作業は日曜日に延期となった。
共同作業は、夏野菜の主役となるトマト、キュウリ、茄子のマルチ張りが中心だ。

①マルチ張りは、先週同様ロープを張ってレイキとローラーでならしてから鍬で溝を掘るが、今日はマルチを6本も張らなくてはならずきつい作業が続く。
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②トマト、キュウリ、茄子のマルチ張りを行い苗の定植に備える。張り終えたマルチに定植位置をマーキングしておき、苗の定植が等間隔に行えるよう、大きくなったときに適正に株の間隔が保たれて日当たりに支障が出ないように手間のいる丁寧な作業を続ける。
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③先週マルチを張った枝豆、いんげん、コーンのマルチに種を撒いていく。コーン、インゲン、枝豆は今年も種を直播きするが、腰と股関節に負荷がかからないように十分に注意して、ゆっくりと作業するのがコツだ。
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横浜・池辺農園 グリーンピースの花 アスパラのネット張り [池辺農園のはなし]

14日(土)は土砂降りの雨だったので、山下農園の共同作業は今日15日(日)に順延となり、池辺農園の作業も日曜日午後に延期したた。

①グリーンピースに花が咲いた
4月に入りグングン気温が上がってきたので、グリーンピースの花が一気に咲き出した。白く美しい花だ。この花が終わると実が付きだして5月上旬には収穫ができるようになるはずだ。
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②アスパラにネットを張る
アスパラは先週の強風でかなり折れてしまったが、いくつかは元気に芽を出し始めた。
2009年冬に苗を作付けして以来、今年で3年目の夏を迎えるので、いよいよ本格的な収穫が始まる。アスパラは背丈以上の高さに生育するが、風に弱く折れやすいので、今年は全体にネットを張って倒れないように工夫した。3年間の経験から学んだことだ。今回はひざの高さにネットを張ったが、背丈が伸びてきたら胸あたりの高さにもう一回ネットを張る予定だ。
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木のおもちゃが日本の森を守る(その2) [仕事のはなし(森と木について)]

さて、前回は木のおもちゃの話しをしたが、今回は国産の間伐材を木製品に活用するための方法を考えるため、実際に間伐材の伐採を行っている現場を見学させていただくことになった。

①今回はある大学の演習林を訪問し、檜の間伐の様子を見学させていただいた。規模の小さい森林では大型機械を入れるよりチェーンソーを使い手作業で伐採するほうが効率的とのことで、ここではすべて手作業で間伐作業を行っていた。
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②この山の間伐材は、山に木が立った状態のまま伐採業者に販売されることが多いとのことだが、輸入木材との価格競争に晒されているため、伐採コストすら出ないというのが現状のようだ。戦後の復興需要と高度成長期の住宅建設等に多くの木材が必要とされたことから、1964年には輸入が自由化され関税が撤廃されたという経過があり、自給率を上げるのはそう簡単な話ではない。
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③政府は、2020年に木材の供給自給率を50%に引き上げるという目標を掲げているが、現状では自給率は20%程度にとどまっている。国内生産量の下落に歯止めがかかったことで自給率もようやく下げ止まったというところだ。まずは伐採コストを下げて、複雑な木材流通のしくみを合理化して木材価格を引き下げることで、輸入材との価格差を縮めることが自給率向上のためにぜひ必要だ。
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横浜・山下農園 インゲンとコーンのマルチ張り [山下農園のはなし]

2012年度最初の共同作業(4/7)は、インゲンとコーンのマルチ張りだ。

山下農園では、透明なマルチを使用してインゲン、コーン、枝豆の種を直播きする。
透明なマルチは、①地温を上げて発芽した種の活着を促進する、②土中の水分蒸発を抑える、などの効果があり、雑草の繁茂を抑制したいときは黒いマルチを張るとよい。

①マルチの幅に紐を張って、ローラーで何度も地面を平坦にならしていく。
この作業をしっかりやらないと、マルチと地面の間に隙間ができて、風が吹いたとき等に芽の先を傷めてしまうのだ。
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②紐に沿って鍬でサクって行く。しっかりと溝を掘ってマルチを固定しておかないと、風が吹いたときにマルチが剥がれて作物を傷めてしまうので、大事な基礎作業だ。
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③いよいよマルチ張りだ。左右のバランスを見ながら、シワが寄らないように真っ直ぐに張っていく。これが意外に難しいのだ。
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④最後は土を被せて、ほうきで余分な土を取り除いて完成だ。初回にしては上出来だ。シワひとつなくピカピカに輝くマルチが今年も仕上がった。
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2012年度栽培収穫体験ファーム山下農園が開園! [山下農園のはなし]

2012年度栽培収穫体験ファーム山下農園がいよいよ開校だ!

早いもので今年で7年目となった山下農園での農作業、農園は今年で12周年を迎える。
今年も晴天の下、元気いっぱい農作業が始まった。

①まずは全員で記念写真 新入生は2組だけで残る24組が継続組だ。今年も元気な顔が勢揃い、12年目のベテラン組も10組以上健在だ。
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②恒例の新人特別研修 O講師による鍬の使い方講座だ。7年経っても鍬の使い方が上手くならないのはどうしてだろう。やっぱり最初が肝心なのかな。
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③同じ班になった三年目のYさんが鍬でさくっていると、突然N会長が現れた。鍬使いが悪いと叱るのかと思ったら、なんと鍬を掴んで手取り足取り指導を始めた。N会長、男子には厳しいが、女性(特に若い女子)にはめっぽう優しいのだ。Yさんを心配そうに、遠目に見守る同じ班のメンバー達。
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横浜・池辺農園 待ち遠しかった春の訪れ アスパラと馬鈴薯の新芽 [池辺農園のはなし]

「暑さ寒さも彼岸まで」という諺がまったく通用しないくらい寒さの厳しい3月であったが、4月の声を聞いて、ようやく春らしい気候となってきた。3月最後の土曜日は土砂降りの雨であったが、4月の幕開けは晴天・春爛漫の陽気になったので、あわてて畑に向かった。

①アスパラの新芽
今年もアスパラが顔を出した(安堵)。2009年12月に昨付けして以来3シーズン目を迎えるので、いよいよ今夏から本格的な収穫が可能となる。昨夏は手入れが行き届かず伸び放題にしてしまったので、芽を出してくれるか心配であったが、なんとか元気に育ってくれそうだ。
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②じゃが芋の新芽
3月3日に作付けしたじゃが芋が芽を出した。気温の低い日が続いたので1ヶ月近くもかかったが、なんとか顔を出してくれたので安心だ。通常は土盛りだけでマルチを張らずに栽培するのだが、我々は地温の上昇を即して生育を早めるため、黒いマルチを張ることにしたのだ。マルチのせいで芽が出てきても外からではわからないため、触手で芽を見つけてはマルチに穴を開けて、芽を日光にかざしてやるという手間のいる作業を行った。
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