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クラフトフェアまつもと2013(その3)染色と陶磁 [クラフトフェアまつもと2013]

さてクラフトフェアまつもと2013の最後は染色と陶磁の器だ。

①長野県は古くから養蚕が盛んで、諏訪地方では製糸産業が発達した。現在でも絹の生糸生産や練糸加工は細々と続けられているし、練糸の草木染も県内のあちこちで取り組まれている。
〇草木染のやさしい色合いが独特の趣を醸し出している。
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〇青い糸は合成染料なのだろうか、鮮やかな染色だ。
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②柿渋染めのバッグ 愛知県の日進市で工房を開く女性が出展されるお店をたずねた。柿渋染めは、柿の汁を絞って長期間寝かせたもので、タンニンの成分が独特の赤茶色となって染色されるのだ。その昔は漆塗りの器の下地塗り用に使われていたそうだ。
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③佐賀有田で工房を構える作家のブースに立ち寄った。有田古来の磁器をベースに独特のデザイン性を持つ、今時のフローリング床のマンションによく合う食器だ。とても軽くて使い勝手がよさそうだ。
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④陶器の一輪挿し、高いデザイン性と特徴のある筒状の形が目を引く、ぜひ1本購入したいところだ。
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⑤長野飯綱の自然酵母のパン工房「きなり」が出展されていたので訪れた。人気のパン屋さんなので、列に並んで早く買わないとあっという間になくなってしまう。自然酵母を使い地粉と呼ばれる地元の小麦粉を使ったハード系のパンが特徴だ。
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⑥出展者リストがないので、目当ての作家がどこに店を構えているのかわからず不便を感じていたが、聞いた話によると、あらかじめ区画を抽選等で決めるのではなく、早朝から並んで、早い者勝ちで区画を取るらしいのだ。なるほどだからあらかじめマップやリスト等を印刷できないのか。開始当日は早朝6時から搬入作業が始まるが、出展者は5時半頃から並んでベストのポイントを場所取りするのだそうだ。出展する場所によって人通りに差が出て来店客数も大きく違ってくるので、売り上げへの影響は大きいのではないか。出展者もいろいろ大変なのだ。
青空の下、広々とした芝生の上で自分の作った作品をお客といろいろ話しながら販売できるのは、職人冥利に尽きるのではないだろうか。
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職人さんや作家さんといろいろお話できるのは、マーケットならではの楽しみだ。来年もぜひ訪れてみたいと思う。毎年5月の第四土日に開催とのことで、雨天でも開催するらしいのでぜひ訪れてみてください。
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クラフトフェアまつもと2013(その2) お気に入りのガラス製品 [クラフトフェアまつもと2013]

さて、2回目はクラフトフェアまつもと2013で見つけたガラスの器だ。

1.廃ビンから作られたガラスの器を製作する青梅の作家を尋ねた。
太陽の光が降り注ぎ、美しく輝くガラスの器、廃ビンとは思えない透明感だ。
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2.重曹を使いガラスの中に泡を閉じ込めた独特の製法でつくられた蚊取り器。
金魚の絵がかわいく透明感がなんとも涼しい雰囲気だ。
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3.ブルーやグリーンの色付けが美しいガラスの花瓶や器
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クラフトフェアまつもと2013(その1) お気に入りの木製品 [クラフトフェアまつもと2013]

今年で29回目を迎える日本最大のクラフトフェアが5月25~26日松本市のがあがたの森公園で開催されているということで、妻が帰省ついでに行きたいということで今年初めて訪問した。毎年全国から多くの作家や個人経営のお店が集まり、ガラスや陶磁器、繊維、木、金属、天然酵母のパンや蜂蜜、ジャムなどさまざまな素材で作られた創造的な道具や作品などが出展される。このフェアには数万人の来客があり、当日は朝からたいへんな人出でにぎわっていた。会場でお気に入りの道具や作品を見つけたので紹介したい。

〇小田原早川の工房が出展していた寄木細工のお店、繊細な作りが見事だ。
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〇竹を編んだ籠や笊(ざる)など竹細工の作家が木曽の上松から出展。竹を編む技術が見事だ。本来の竹とは色が異なっているので聞いてみたら、草木染めの技術で染めたもので色の成分はタンニンだとのこと。実に味のある見事な色と風合いに仕上がっている。
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〇漆塗りの椀 見事な光沢と質感だ。福井鯖江で活躍する作家の作品だ。価格が高いので手が出ないが。
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〇岩手の工房のヒバや杉を使ったお櫃や寿司桶 木目が美しく、木の香りも強すぎず、ご飯の味を引き立ててくれそうだ。
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〇国産の山葡萄で丁寧に編んだ手提げの籠、実に丁寧で繊細な手仕事だ。
自分で編めるよう山葡萄や胡桃などの都留も販売されている。
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〇上記以外にも数多くの木製品が出展・販売されており、レベルの高い作品ばかりだ。お気に入りの木製品を紹介したい。
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〇次回は繊維と陶磁器を紹介します。

横浜・山下農園 ゴーヤ(にがうり)の作付け [山下農園のはなし]

山下農園では、個人区画に定番野菜を栽培するほかに、番外地(共有地のことをこう呼ぶ)でもさまざまな野菜を栽培している。今週の共同作業では、ナスの支柱立てを終えた後、ゴーヤの支柱立てとネット張りを行った。ゴーヤは熱帯アジア原産のウリ科の作物で、本名は「ツルレイシ(蔓茘枝」というらしい。熱帯育ちなので寒さに弱いことから、横浜では5月中~下旬に苗を定植するのがよい。

①まずはU字型のパイプを立て、横パイプで補強していく。その後ネットを張っていくが、まっすぐピンと張るにはコツがいる。ゴーヤはそこそこの重さになるため、きちんとネットを張っておかないと重みでたるんでしまうので要注意だ。
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②ネットを張り終えたら、牛糞堆肥をよく混ぜ込んでから、約1メートル間隔で苗を定植するが、まずは定植位置に水を張って、水が引いたら苗をやや深めに定植していく。
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③1メートル間隔というのは苗の大きさからは広く感じるが、7月になれば葉が茂って見事な緑のトンネルが出来上がる。成長力が強いのでたくさんの苗は必要ないのだ。漬物やお浸し、炒め物、天ぷらと用途の広いゴーヤがとても楽しみだ。
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横浜・山下農園 ナス(茄子)の支柱立て [山下農園のはなし]

トマトとキュウリの支柱立てと誘引を終え、今週はいよいよ最後となるナスの支柱立てを行った。

①3週間前に作付けを終えたナスのトンネルは、先週のうちにはずして十分に太陽光を当てておいた。トンネルを外す時には、枝を折らないように十分に注意しながら剥がしていき、ダンポールを1株ごとに立てて軽く誘引しておく。
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②ナスの支柱立てはこれまでの中で一番難しい。ピーマン部分は逆ハの字に、ナス部分は支柱をクロスさせてX字になるよう支柱を立てていくので、高さの調整や逆ハの字の開き方のあん梅が簡単ではないのだ。
まずは、ピーマン(場合によってはシシトウ)を定植した場所に逆ハの字に支柱を立て、横パイプで固定していく。
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②次にナスの株の両側にX字になるよう支柱を刺していく。かなり力の要る作業だ。
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③支柱の高さがばらつくと美しくないので、差し込みながら頭の出かたを調整していく。
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④ナスの支柱立てが完成した。クロスさせた支柱はズレることなく真っ直ぐに並んでいる。これが山下農園ならではのプロの仕事だ。
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※ナスの株は、まだ支柱に誘引できるほど生育していないので、今日は支柱立てのみで、誘引は来週以後の作業となる。トマトは1株を1本立て、キュウリは1株を2本立て、ナスは1株を4本立てにして栽培する。

横浜・池辺農園 じゃがいもの探り掘り [池辺農園のはなし]

久しぶりに池辺農園の話題だ。
池辺農園では、メンバー全員が働いているということもあり、基本的には手のかからない野菜や芋類を中心に栽培している。5月に入り気温も上がってきたので、遅れていたそら豆や玉ねぎなどが一斉に収穫期を迎えた。土曜日山下農園ではナスの支柱立てを行い、その後池辺農園では、そろそろ収穫期を迎えるじゃが芋の試掘を行うことにした。
①先週からじゃが芋の花が咲きはじめた。去年は全面満開となったが、なぜか今年はベニアカリだけ花が咲いて、他の芋はまったく開花していない。
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②じゃが芋は6月に入ったら本格的な収穫期となるが、茎や葉の状況から今年は生育が良さそうなので、試掘=探り掘りをしてみることにした。探り掘りとは、鍬などで土を掘るのではなく、マルチの中に手を入れて、土の中にある芋の状態を手触りで確認してから何個かを試しに収穫してみることだ。キタアカリは、まだ開花していないが、1株あたり5から10玉程度ついており、かなりの豊作ではないかと思われる。6月の収穫が楽しみだ。
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③今日の収穫 キタアカリ、空豆、赤カブ 実りの春と言ったところだ。
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横浜・山下農園 キュウリ(胡瓜)の支柱立てを終え主枝を誘引していく [山下農園のはなし]

キュウリの支柱立ては、高さや角度を合わせるのに苦労したが、なんとか無事に作業を終了した。
次はいよいよ誘引作業だ。キュウリの誘引は、主枝がやわらかく地面に這った状態なので、ひとりで支柱に誘引していくのが難しい。特に午前中の作業では、キュウリの主枝や葉が水分でパンパンになっているので無理に引っ張るとすぐに折れてしまう可能性があり、ひとりが主枝を持って、もう一人が誘引していく必要があるのだ。

①誘引する前のキュウリは、地を這うように地面に広がっている。このまま地面で栽培する手もあるが、収穫が面倒なので、山下農園ではプロの農家と同様の方法で空中栽培する。
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②ふたり1組になり、ひとりが主枝を持ち、もうひとりが誘引していく。枝を折らないように細心の注意を払いつつ、麻ひもは指が1本入るくらい余裕を持たせて結んでいく。あまりしっかり誘引してしまうと主枝が成長して太くなった時に食い込んでしまい生育に影響するのだ。
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誘引が完成した状態
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③すでに花が咲いて、小さな実も成っている。あと2週間もすると初収穫できそうだ。
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横浜・山下農園 トマトの次はキュウリ(胡瓜)の支柱立て [山下農園のはなし]

土曜日の共同作業は、朝からあいにく雨だったため日曜日に順延となった。
共同作業はキュウリの支柱立てと誘引が中心で、来週ナスの支柱立てを終えると夏野菜の栽培準備がすべて終了する。

①キュウリの主枝が元気よく成長し、トンネルの穴から顔を出しているところもあるので、折らないよう十分に注意しながらトンネルビニールをはずしていく。
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②次に十字架と呼ばれる水準器が付いた道具を使い、水平を出しながら左右の支柱の幅が均一になるように逆ハの字型に、区画ごとの境に支柱を立てていく。かなり手間と熟練を要する作業だ。
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③区画の境に逆ハの字に支柱を立てたら、横パイプを渡して全体を安定させる。
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④次に、キュウリの苗の両側に各1本ずつ、逆ハの字に支柱を立てていく。
山下農園のキュウリは、ひと株を2本立てにして栽培するので、苗の両側に支柱を立て、それぞれの支柱に主枝と側枝を誘引していく。逆ハの字に支柱を立てるのは、きゅうりの主枝が伸びた時に、通路側に実がぶら下がって収穫しやすいようにするためと、葉や側枝が密集して風通しが悪くならなすようにするためだ。
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横浜・山下農園 支柱立てが終わったらトマトの誘引  [山下農園のはなし]

さて、トマトの支柱立てが終わったら、次にトマトの誘引だ。
トマトの花は一定の方向に向かって咲き、実も同様の方向に成る性質があるので、苗を定植する際には一番花の方向をよく確認してから植えつけたはずだ。しかし生育するにつれて主枝がねじれている可能性もあるので、誘引の前に花の向きを再度確認しておく必要があるのだ。

①O講師が新人のKさんに誘引の方法を手ほどきする。
誘引作業のポイントは、風に吹かれても主枝が折れないように、花に傷がつかないように、一番花の下にある枝の下側をしっかり誘引することと、風に振られて折れないようもう一箇所上部を軽くとめておくことだ。
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②トマトは身長よりも高く生育し、主枝の下部は親指より太くなることから、誘引ヒモは指が1本入るくらいかなり余裕を持って結んでおく必要がある。今年の苗は、定植後2週間で早くも一番花に実がなっている。順調に生育すれば、6月中には味の濃いトマトが収穫できるだろう。
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③さて、来週はいよいよキュウリの支柱立てと誘引だ。
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横浜・山下農園 トマトの支柱立て [山下農園のはなし]

2週間前に苗を定植したトマトは、しっかりと活着し、早くも一番花に実がなり出した。いよいよ今日は支柱立てだ。山下農園のトマトは分枝せずひと株を一本立てで栽培する。今年の大玉トマトは「おどりこ」という地元サカタのタネの品種だ。

①まずは、トマトの苗を傷めないよう注意しながらトンネルビニールを慎重にはがし、次にU字型アーチを区画の境に立てていく。U字型アーチはねじれの無いよう両側から均等に力を加えてまっすぐ地面に刺す必要がある。
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②U字パイプの後は横パイプを通して、一株毎に支柱を立てていく。支柱はトマトの苗の右下にまっすぐと刺す。差し込みすぎて後で抜くことになると土中に空間ができて強度が落ちてしまうので、後で高さを揃える際に抜かなくて済むようにやや浅めにさしていくことが大切だ。これで台風などの強風にも絶えられる支柱が出来上がり、あとは苗を誘引して完成だ。
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③最後に支柱の高さをダンポールを使って調整し、凹凸が出ないようそろえていく。見事に高さがそろったトマトの支柱立て、これがプロの仕事だ。今年もおいしいトマトがたくさん収穫できることを願いたい。
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横浜・山下農園 2013年度上期の作付け計画 [山下農園のはなし]

2013年度山下農園の夏野菜・作付け計画だ。野菜の種類は、この時期横浜市内の農家で一般的に生産されている夏野菜の定番作物だが、品種は毎年新しいものや収量が多いものが導入される。
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