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横浜・山下農園 野菜の収穫時期は積算温度で決まる [山下農園のはなし]

今年の大根は、9月14日に種を蒔いたが、収穫適期は生育状況からおおむね11月末頃になると思われる。収穫時期は年によって異なるが、近年では2009年と2010年が暖冬で11月中旬には収穫適期となり、2011年と2012年は寒い冬だったので、11月末から12月初旬が収穫時であった。寒暖の差で収穫時期には2週間程度の差があったのではないだろうか。

O講師から積算温度についての話があった。野菜の収穫時期は播種からの日数で決まるのではなく、「積算温度」で決まるのだという。「積算温度」とは播種あるいは定植後の毎日の平均気温の累積のことで、収穫時期はこの積算温度で決まるのだ。平均気温が高ければ早く収穫できるし、気温が低ければ収穫までの時間がかかる。

◆横浜市都筑区のO講師の畑で大根を栽培した検証結果は、
①9月第1週目に播種⇒62日目に収穫適期 積算温度は約1180度
②9月第4週目に播種⇒89日目に収穫適期 積算温度は約1200度

この結果からダイコンの積算温度は約1200度程度であることがわかる。播種が遅くなればなるほど、気温が下がり積算温度に到達する日数が延びる。以前このブログで話題にしたことがあるが、「秋の一日、春の七日」ということばは、まさにこの積算温度による生育の差(遅れ)表しているのだ。

ちなみに、南関東地域のトマトは開花から収穫まで1100度、枝豆は開花から収穫まで800度程度だということで、今年から播種と収穫日を記録していくことにしよう。ただし畑の平均気温を測定することは非常に困難なのであくまでも参考値となるが。

①発芽直後(播種から7日目)のダイコン
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②播種2週間後のダイコン
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③播種8週間後のダイコン
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④間引き菜
ダイコンは、マルチひと穴あたり4粒ずつ播種したが、発芽2週間程度で2本に、1ヶ月程度で1本に間引きして大きく生育するように管理していく。間引きしたダイコンは、根の部分はまだ生育しておらず食用には適さないが、葉は薄い緑色で若々しく、食感も味もとても良いので、間引き菜として、お浸しや炒め物にするのがおすすめだ。
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