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横浜・山下農園 トマト・きゅうり・ナス・ピーマンの苗を定植 [山下農園のはなし]

先週はO農園主がJAの行事で不在のため、生徒だけでの作業となった。
夏野菜のメインであるトマト、キュウリ、茄子の苗の定植とトンネル掛けという大事な作業だ。

①まずは、先週マーキングしたマルチを包丁で切って、定植ゴテで穴を掘る。その後苗を植えていく。
トマトは、花芽が一定方向に出る習性があるので、花が通路側に向くように苗を定植することが大切だ。これを怠ると収穫が始まってから苦労することになる。
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②定植を終えたら誘引だ。今年は天候不順の影響か苗の主枝が細いので、ダンポールを立てて手早く誘引していく。風が強いので手早く作業しないと苗が折れてしまうリスクがある。
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③誘引を終えたら、トンネル用の溝を鍬でさくっていく。深めにサクっておかないと、固定した後にトンネルが風に煽られて剥がれてしまう恐れがあるので大事な作業だ。(画像はキュウリの畝)
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④トンネル掛けは必ず2人で、風に煽られないように慎重に作業する。今日は風が強いので、トンネルビニールが苗に接触すると主枝が折れてしまう恐れがあるのだ。
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➄トンネルビニールのセンターがきちんと出るように確認してから、両側から同時にクリップで留め土をかぶせて固定し、トンネルの上から押さえのポールを差し込んだら完成だ。
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➅トンネル掛けを終えたトマトとなす・ピーマン
4月中は朝晩はまだまだ気温が低いことが多いので、トンネル掛けをして地温と気温を上げてやることで、苗の活着を早めて生育を促進させる。トンネル掛けはたいへん手間がかかる作業だが、この作業を行うことで6月以後の収穫量に大きな差か出てくるのだ。
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横浜・山下農園 今週の作業は小雨の中コーンと枝豆、いんげんの播種 [山下農園のはなし]

さて今週の共同作業は、小雨の中、マルチを4本張った後、コーンと枝豆、いんげんの播種だ。この時期は夏野菜の準備が立て込んでいるので、少々の雨であれば作業してしまわないと、後々の作業が遅れて夏野菜の生育に大きく影響してくるのだ。

①まずは先週と同じようにマルチを張る。今週はトマト、ナス、きゅうり用の穴なし透明マルチと枝豆用のマルチを4本張り、来週以降、苗を植えてトンネル掛けをするためのアーチの準備を行う。トマト、なす、きゅうりの苗は、定植後に70センチ高の支柱で仮留めするので、トンネルのアーチはそれを邪魔しない高さに設定する必要がある。
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②マルチを張り終えたら、先週マルチ張りをして地温をコントロールしておいた区画に、枝豆用の大豆、いんげんスイートコーンの播種を行う。先週以後気温が下がり天気も良くなかったので、十分に地温が上がっているかやや心配ではある。雨で濡れドロだらけになってしまうので、種は少しずつ持ち出して播種していく。枝豆用大豆とコーンはひと穴に2粒ずつ、いんげんは3粒ずつ播種して、後で間引きするのだ。
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③豆類の播種を終えたら、先ほどマルチ張りを終えたトマト、きゅうり、なすのマルチに、来週定植するための場所をマーキングしていく。一人あたりの区画の幅2.5mに、トマトなら5株*2列、きゅうりなら3株*2列を等間隔で苗の定植を行う。そのためにあらかじめマルチに穴をあけて定植する場所をマーキングしておくのだ。
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*このマーキング専用機器は、いちいち計らなくてもひと区画ずつ定植位置が確定できる優れ物で、きゅうり専用の3株*2列になっている。

*左がトマト用の5穴*2、右がきゅうり用の3穴*2
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④小雨の中、時間内に無事作業を終えることができた。さて来週からはいよいよ夏野菜の苗の定植が始まる。
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➄畑の作業と並行して、ハウスの中では予備の苗を作る作業だ。
直接畑に播種した豆類はうまく芽が出ないときもあるので、その場合はこの苗を植えなおすのだ。ハウスの中は温度が高く水やりもしっかりするので、より発芽の確率が高くなる。今回は、枝豆といんげん、コーン、それに番外地に作付けする鷹の爪の予備苗をつくる。
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横浜・山下農園 2015年度栽培収穫体験ファーム山下農園が4月4日開園 [山下農園のはなし]

さあ春爛漫、2015年度の栽培収穫体験ファーム山下農園がいよいよ開園だ。
今年度は山下農園開園15周年、自身も入園10年目の節目の年だ。
これまでの9年間は、仕事が多忙で十分に野菜の世話をできず、なかなか納得いく成果を残せなかったので、今年こそはしっかりと野菜作りに向き合えるようにしたい。

①いよいよ2015年度山下農園の開園だ。今年の新入生は1名だけ、自身は2班の区画に決まった。2班は日当りがよく土壌の状態も安定しているが、台風や強風の際にはもっとも風が当たりやすく、特に冬場は気温が下がりやすいので生育に影響しやすく要注意だ。
さて農園ではいつものようにO農園主が作業の説明をする。山下農園の資料は非常にわかりやすく充実しており説明も論理的かつ簡潔なので理解しやすい。
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②まずは全員で記念写真だ。
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③最初の作業は、枝豆、いんげん、コーンを播種する区画のマルチングの準備だ。
まずは寸法出しをしてからヒモでマルチングの場所を決めてから地面を平たんにし石などの異物を除去してから鍬でさくる。久々の鍬使いなので緊張する。
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④準備が整ったらマルチをかけて、センターを合わせてから、両側に土盛りして固定すれば終了だ。夏野菜の作付けは、まだまだ気温が低いこの時期に播種するので、地温を十分に上げておいて生育をよくするために透明のマルチングは必須だ。マルチのあるなしで地温の上がり方が相当違うので、後々の夏野菜の生育を左右する気の抜けない大切な作業なのだ。
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➄マルチング作業が終了、今年も鏡のように輝くきれいなマルチングができた。さて来週はいよいよトマト、キュウリ、なすのマルチングと枝豆、いんげん、コーンの播種だ。
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➄今日の最後に、番外地(個人区画ナンバーが振られていない共有区画ということでこう呼んでいる)に小松菜とルッコラを播種する。このまま順調に気温が上がればゴールデンウィーク過ぎには収穫できるそうだ。
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横浜・山下農園 土づくりの仕上げは牛糞堆肥を撒いて全面耕耘 [山下農園のはなし]

さて、今年も4月開園を前に、3月中に土づくりの作業を行う。いよいよ夏野菜の作付けがはじまるのだ。
①山下農園で学ぶメンバーが約2か月ぶりに集合した。ハウスの中でO農園主の作業説明を受け作業に入る。 先々週の待ち肥作業を終え、今週は畑全体に牛糞堆肥を施肥して全面耕耘を行う。山下農園では、戸塚区にある横濱ビーフ向けの和牛を肥育するする小野ファームから、トラックいっぱいの牛糞堆肥を仕入れて、畑の脇で熟成させてから使用している。この牛糞堆肥の力によって、ふかふかで微生物がいっぱいの非常に質の良い土壌が出来上がるのだ。

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②1月に搬入し保管してある牛糞堆肥を一輪車に積み込んで畑にまいていく。堆肥は、まだまだ発酵途中で熱を帯びているので、むせかえるほどの熱気で湯気が立ち上る。
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③ひとり当たり約30平米の区画に6杯ずつ堆肥を撒いてから、土壌成分の診断結果をもとに肥料を施し、耕耘機で畑全体を耕耘していく。土壌成分の検査結果によって肥料成分や量を変えることで、N・P・Kのバランスが取れ、水はけ、水持ちの良い質の高い土壌ができあがるのだ。
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④耕耘機で耕した土をやや時間をおいてから、軽く踏んで、最後にレーキで平らにしていく。全員で下を向いたまま並んで足踏みする様子は滑稽でもあり、見方によっては少し不気味ではある。
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➄整地が終わったら、最後にヒモを張って測量を行い、銀座4丁目交差点(畑の中心をこう呼ぶ)から四方に区画を割り振るための杭打ちを行う。これで2015年の夏野菜を作付けするための準備が整った。いよいよ4月に入ったら作付け作業に入る。
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横浜・山下農園 いよいよ2015年度の農作業が始まった、まずは土づくりから [山下農園のはなし]

2014年は久々の現場復帰で仕事が忙しくなってしまい、農作業は何とかこなしたものの、ブログを更新することができなかった。今年は山下農園10年目となる節目の年なので、農作業にも、このブログにも頑張って取り組んでいきたい。

①3月に入り、山下農園では、夏野菜の作付けを前にまずは土づくりの作業だ。
仕事の都合で、前回待ち肥の作業に参加できなかったので、2014年の作業を紹介する。
「待ち肥」とは、トマトやナス、キュウリなどの夏野菜が夏バテしないように、生育し根の先端が届くあたりに牛糞堆肥や肥料をあらかじめ投入しておく作業だ。ほとんど土木作業に近い重労働なので、プロの農家でもあまり行わないこだわりの作業で山下農園では必ず3月に行う。この手間が夏野菜の収穫量とプロ並みの品質に結びついているのだ。

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