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横浜・山下農園 全面耕運終了 スナップえんどうのネット張り [山下農園のはなし]

さて、前回に続いて山下農園の共同作業についてお話したい。

①3月18日は、施肥と耕運機による全面耕転に午前中いっぱいを要した。耕運機で耕転を行った後は両足で土を踏み固めていく。耕転をしっかり行うことで、堆肥と化成肥料・土がよく攪拌され空気をたっぷり抱き込んだ質の良いふかふかの畑になるのだ。野菜作りには欠かせない大切な作業だ。

ベテランのAさんが丁寧に耕運していく。真っ直ぐにかぶりを極力少なく耕運機を注意深く操作していく姿は、さすがベテランの経験が光るプロの仕事だ。
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ベテランのWさんと三年目のYさんが黙々と土踏みを行う。土踏みは空気がたっぷり入った土を落ち着かせて適度な固さにするための大切な作業だ。
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②畑の土作りが終了したあとはスナップエンドウのネット張りだ。
池辺農園では動物除けの目が細かく丈夫なネットを使用し、先週グリーンピースのネット張りを行ったが、山下農園ではキュウリ用の粗いネットを使用して、スナップえんどうの成長に合わせてネット張りを行った。
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無事に完成しあとは5月中~下旬のスナップえんどうの収穫を待つばかりだ、収穫が楽しみだ。
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横浜・山下農園 牛堆肥の施肥と全面耕転 [山下農園のはなし]

さて、先週に続いて今週も雨天のため共同作業が日曜日に延期となった。
今日の作業は土作りの最終段階だ。牛堆肥と化成肥料を施肥してから耕運機で全面耕転していく。

①小野ファームから仕入れた牛堆肥を猫車に積み込む
牛堆肥は十分に発酵し熱を持っているので、湯気が立ち込めて咽せこむほどだ。
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②よく熟成された良質の牛堆肥を1区画あたり一輪車4杯ずつ、計104杯+番外地分の約120杯を畑の区画にばら撒いていく。牛堆肥が熱を持っているので、湯気がたちこめ視界が利かないほどだ。

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③牛堆肥を撒いたら化成肥料をまんべんなく、特に区画の四隅に気をつけながら撒いていく
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④さて、いよいよトラクターで全面耕転だ。
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横浜・山下農園 待ち肥作業その2  [山下農園のはなし]

①先週に引き続き「待ち肥」の作業について説明したい。下記の図にもあるように、待ち肥は約70センチほどの溝を掘り、そこに野菜の残渣、牛堆肥、化成肥料をミルフィーユ状に二重に積み重ねていくのだが、これがかなりの重労働。農作業というより土木作業の領域なのだ。このときばかりは経験よりも体力が必要となる。
この大変な作業をなぜ行う必要があるのか。週1回共同作業で手入れをするだけでは、トマトや茄子、キュウリなどの夏野菜はずっと元気な実を実らせられるわけではない。猛暑の8月には毎年水分不足と栄養不足に陥るので、栄養と水分を探して根が土中深くに伸びる夏~盛夏の時期に、その根を待ち構える位置にあらかじめ栄養分を仕込んでおくという作業なのだ。この地味だが大切な作業が山下農園の高い品質と収穫量を支えているのだ。
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②まずはトレンチゃーで溝を掘っていく。年1回この時期だけの作業なので、毎年ベテランのNさんに作業を一任しているのだが、やはり技術の継承が必要ということで今年は若いTさんがコツを教わりながら作業することになった。オペレーターの段取りで今日の作業の出来不出来が決まるので、諸先輩の方々が心配そうに見守る。
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③溝に残渣⇒牛堆肥⇒化成肥料⇒土の順に入れていくのだが、トンネルのシールド工法と同じで、掘ったすぐ後ろから、流れ作業で必要な資材を投入し最後は埋め戻して終了だ。ひと溝あたり最低でも8人は必要な大変な作業だ。
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④溝に入って作業を段取り良く進めるために、入り口で入坑の順番待つ団塊世代の農夫たち
トレンチャーは機械任せだが、それ以外は完全に手作業だ。平均年齢が高いので、年々作業時間が延びて厳しくなりつつある。昨年は午後1時にすべての作業を終えたが、今年は二時半までかかった。
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横浜・山下農園 2012年度農園スタートの準備 待ち肥作業 [山下農園のはなし]

さて、今日は2012年度山下農園スタートの準備のための大切な日、待ち肥作業を行うのだ。
本当は、昨日の予定であったが、大雨のため共同作業は今日に延期になった。

①今日は3月11日 日本に住む者にとって特別な日だ。
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②O講師から作業の説明があった。新年度の契約は4月からだが、新年度に向けた最初の共同作業ということで気が引き締まる。今年も1年がんばっていこう。
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③今日の作業はもっとも大切な土作りだ。トレンチャーで腰の高さまで溝を掘って、
①野菜の残渣⇒②牛堆肥⇒③化成肥料⇒④土⇒⑤牛堆肥⇒⑥化成肥料⇒⑦土の順で埋め戻していく。トマト、茄子、キュウリなど夏野菜を栽培する場所に待ち肥を施す。この地味で大変な作業が、夏場の暑い時期の野菜の出来を左右するのだ。こうした作業が他の市民農園にはないプロ仕様と言われる由縁だ。
今日の畑は、大雨の影響で多量の水分が含まれ崩れやすいので、補強版を使いながらの神経を使う作業になった。
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さて、来週はいよいよ土作り本番、牛堆肥の施肥と全面耕転だ。


横浜・池辺農園 グリーンピースの支柱立てとネット張り [池辺農園のはなし]

じゃがいもを作付けした後はグリーンピースの支柱立てとネット張りだ。
グリーンピースはマメ科の植物で、エンドウの未熟種子を食用としたものらしい。アオエンドウとも呼ばれ、収穫期は晩春から初夏頃だ。

11月に定植したグリーンピースがようやく生育してきた。収穫は5月頃の予定だが、早めにネットを張って蔓が絡んだり痛んだりしないようにし、しっかりと枝が伸びて収穫量が増えるよう準備を行った。

去年はゴーヤ用の粗めのネットを使用したが、蔓がからんで痛みやすいことから、今年はしっかりとした動物除けのネットを使用し、裏側からも収穫できるようにコの字型にネットを張った。
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横浜・池辺農園 遅い春の訪れ じゃが芋の作付け [池辺農園のはなし]

3月に入りようやく春らしいやわらかな空気に変わってきた。じゃが芋は先週末に作付けを予定していたのだが、あまりにも気温が低いので作付けを延期したのだ。ちなみに2011年は2月20日、2010年は3月13日に作付けしている。

①今年は、スタールビー、こがね丸、シンシア、さやあかね、十勝こがね、ピルカ、きたあかりの7種類を作付けすることにした。品種選びのポイントは、味の良さ、保存性の良さ、多収性だ。
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②12月にすでに畝を作ってあったので、まずは芋を並べて間隔を調整してみることに。参考書によれば芋と芋の間隔は30センチ程度空ける必要があるようだ。
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③芋を植える間隔が決まったら、芋と芋の間に硫安などの肥料を埋め込んで、肥料が芋に直接触れないように注意しながら約5㎝程度土を被せていく。
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④最後にマルチを掛けて、両端から土を被せて完成だ。
マルチがけせずに芋が成長する毎に土を被せていくのが通常の栽培方法だが、我々は毎日畑には出られないので、雑草対策と成長を早めるために毎年黒マルチを使用しているのだ。
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さあ6月の収穫が楽しみだ。

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