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今年もクラフトフェアまつもと2015に行ってきました その1 [クラフトフェアまつもと2015]

今年で3回目の参加、年々参加者が増えており、天候に恵まれたこともあり大混雑だ。出展される作家さんたちも250件の出展枠に対して毎年1000件を超える応募があるようで、たいへんな競争率となっている。そこまでしても出展するのは、全国からクラフトフェアにあわせて数万人のお客さんが訪れ、全国のショップやデパートなどのバイヤーさんが集まるから。ここで作品が認められれば大きな成功につながる可能性があるのだ。自分の作風や考え方を貫き、地道にモノづくりをされている作家さんたちにエールを送りたい。
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クラフトフェアの会場は、松本駅から東に20分程度歩いたあがたの森、信州では新緑がもっとも美しい時期だ。
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横浜・山下農園 いよいよ6月、キュウリ・トマトの生育が早い [山下農園のはなし]

仕事が忙しくなかなか共同作業に参加できない間にどんどん夏野菜が生育している。今週から6月、二十四節気では「小満」で、本格的な夏の始まり、衣替えの季節だ。

①今年はきゅうりの生育が早い。5月末時点ですでに支柱の先まで主枝が伸びた。5月のさわやかな青空のもと、天を射すようにキュウリが元気に生育している。
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②トマトも最下段には青々した実をつけている。あと2週間くらいしたら真っ赤に熟して収穫適期になることだろう。収穫が待ち遠しい。
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③山下農園の全景 手前からインゲン、コーン、なすの順。夏野菜の生育がとても速く畑は緑でいっぱいだ。
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横浜・山下農園 2015年度上期の作付け・栽培計画 [山下農園のはなし]

2015年上期(夏野菜)の山下農園の作付けと栽培の進め方は表のとおり

ひとりあたり30平米の個人区画でトマトきゅうりなど7種の野菜と共有地でゴーヤなど4種類、計11種類の野菜を栽培する計画だ。
すでにキュウリには元気な実がなり、週当たり20-30本の収穫量となっており、インゲンに花が咲き始めた。6月に入ると収穫の最盛期だ。
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夕刻の山下農園、夏野菜の作付けから7週目までここまで生育してきた。
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横浜・山下&池辺農園 花が咲いた [山下農園のはなし]

春本番、山下農園と池辺農園の畑に花が咲いた

①なすの花(山下農園:千両二号5月2週目)
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②じゃがいもの花(池辺農園:キタアカリ5月3週目)
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③キュウリの花(山下農園:金星5月2週目)
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④ピーマンの花(山下農園:エース5月2週目)
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➄ベリーの花(池辺農園:品種は不明5月2週目
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➅いちごの花(池辺農園:品種は不明4月末)
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⑦そら豆の花(池辺農園:品種は不明4月末)
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横浜・山下農園 トマトの次はキュウリの支柱立て [山下農園のはなし]

先週に引き続き、今週の作業はキュウリの支柱立てと誘引だ。
今年は4月に入り気温の高い日が多かったので苗の生育がとても早く、トンネルを外すときゅうりの枝がモサモサに生えている。枝を傷めないように気を付けながら支柱立てを始める。

①まずはいつものように、水平器が装着された専用の器具(十字架)を使いキュウリの支柱を立てていく。支柱は苗の両わきから逆ハの字になるように角度と高さを計測しながら支柱を差し込んで、最後に差し込み具合を調整して全体の高さを合わせていく。精度を求められるなかなか大変な作業だ。
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②支柱立てが終わったらキュウリの誘引だ。生育がとても速く、主枝を持ち上げてみると支柱の真ん中あたりまで伸びる。このぶんだと6月中旬には支柱の先まで主枝が伸びてしまいそうだ。
ひとりで作業すると主枝を折ってしまうリスクが高いので、必ず二人で作業する。ひとりが主枝をもって、もうひとりが支柱に誘引していく。台風が近づいているので、強風にも耐えられるよう普段よりも麻ひもで支柱に留める箇所を増やしておく。
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④なすとピーマンの支柱立ては来週だが、生育が早いのでトンネルを外していく。
台風の強い風が吹くとの情報なので、風の被害を防ぐために、まだ支柱を立てていない茄子については、ダンボールをクロスさせて何本か刺して、支柱と主枝をしっかり誘引していく。
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横浜・山下農園 カンカン照りのなかトマトの支柱立て [山下農園のはなし]

さて、いよいよ今週から夏野菜の支柱立てが始まる。

①最初にトマトのトンネル掛けをゆっくり外し、その後アーチ型の支柱を区画の境に差し込んでから、横棒をしっかり固定していく。
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②横棒の固定が終わったら、次に支柱立てだ。一本ずつ支柱を苗の右上に差し込んで、高さを合わせていく。
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③支柱立てが終わったら、トマトを支柱に誘引してするが、トマト苗の生育がかなり良いので脇芽の出かたがひどく除去するのにひと苦労だ。誘引の際の注意点は、花芽が通路側に向くようにしてから誘引することと花芽に絶対に手をふれないことだ。
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④トマトの支柱立てが終わったら、最後に茶豆の播種作業を行い、今日の作業は終了だ。
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来週はいよいよキュウリの誘引が始まる。

横浜・山下農園 トマト・きゅうり・ナス・ピーマンの苗を定植 [山下農園のはなし]

先週はO農園主がJAの行事で不在のため、生徒だけでの作業となった。
夏野菜のメインであるトマト、キュウリ、茄子の苗の定植とトンネル掛けという大事な作業だ。

①まずは、先週マーキングしたマルチを包丁で切って、定植ゴテで穴を掘る。その後苗を植えていく。
トマトは、花芽が一定方向に出る習性があるので、花が通路側に向くように苗を定植することが大切だ。これを怠ると収穫が始まってから苦労することになる。
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②定植を終えたら誘引だ。今年は天候不順の影響か苗の主枝が細いので、ダンポールを立てて手早く誘引していく。風が強いので手早く作業しないと苗が折れてしまうリスクがある。
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③誘引を終えたら、トンネル用の溝を鍬でさくっていく。深めにサクっておかないと、固定した後にトンネルが風に煽られて剥がれてしまう恐れがあるので大事な作業だ。(画像はキュウリの畝)
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④トンネル掛けは必ず2人で、風に煽られないように慎重に作業する。今日は風が強いので、トンネルビニールが苗に接触すると主枝が折れてしまう恐れがあるのだ。
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➄トンネルビニールのセンターがきちんと出るように確認してから、両側から同時にクリップで留め土をかぶせて固定し、トンネルの上から押さえのポールを差し込んだら完成だ。
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➅トンネル掛けを終えたトマトとなす・ピーマン
4月中は朝晩はまだまだ気温が低いことが多いので、トンネル掛けをして地温と気温を上げてやることで、苗の活着を早めて生育を促進させる。トンネル掛けはたいへん手間がかかる作業だが、この作業を行うことで6月以後の収穫量に大きな差か出てくるのだ。
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横浜・山下農園 今週の作業は小雨の中コーンと枝豆、いんげんの播種 [山下農園のはなし]

さて今週の共同作業は、小雨の中、マルチを4本張った後、コーンと枝豆、いんげんの播種だ。この時期は夏野菜の準備が立て込んでいるので、少々の雨であれば作業してしまわないと、後々の作業が遅れて夏野菜の生育に大きく影響してくるのだ。

①まずは先週と同じようにマルチを張る。今週はトマト、ナス、きゅうり用の穴なし透明マルチと枝豆用のマルチを4本張り、来週以降、苗を植えてトンネル掛けをするためのアーチの準備を行う。トマト、なす、きゅうりの苗は、定植後に70センチ高の支柱で仮留めするので、トンネルのアーチはそれを邪魔しない高さに設定する必要がある。
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②マルチを張り終えたら、先週マルチ張りをして地温をコントロールしておいた区画に、枝豆用の大豆、いんげんスイートコーンの播種を行う。先週以後気温が下がり天気も良くなかったので、十分に地温が上がっているかやや心配ではある。雨で濡れドロだらけになってしまうので、種は少しずつ持ち出して播種していく。枝豆用大豆とコーンはひと穴に2粒ずつ、いんげんは3粒ずつ播種して、後で間引きするのだ。
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③豆類の播種を終えたら、先ほどマルチ張りを終えたトマト、きゅうり、なすのマルチに、来週定植するための場所をマーキングしていく。一人あたりの区画の幅2.5mに、トマトなら5株*2列、きゅうりなら3株*2列を等間隔で苗の定植を行う。そのためにあらかじめマルチに穴をあけて定植する場所をマーキングしておくのだ。
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*このマーキング専用機器は、いちいち計らなくてもひと区画ずつ定植位置が確定できる優れ物で、きゅうり専用の3株*2列になっている。

*左がトマト用の5穴*2、右がきゅうり用の3穴*2
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④小雨の中、時間内に無事作業を終えることができた。さて来週からはいよいよ夏野菜の苗の定植が始まる。
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➄畑の作業と並行して、ハウスの中では予備の苗を作る作業だ。
直接畑に播種した豆類はうまく芽が出ないときもあるので、その場合はこの苗を植えなおすのだ。ハウスの中は温度が高く水やりもしっかりするので、より発芽の確率が高くなる。今回は、枝豆といんげん、コーン、それに番外地に作付けする鷹の爪の予備苗をつくる。
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横浜・山下農園 2015年度栽培収穫体験ファーム山下農園が4月4日開園 [山下農園のはなし]

さあ春爛漫、2015年度の栽培収穫体験ファーム山下農園がいよいよ開園だ。
今年度は山下農園開園15周年、自身も入園10年目の節目の年だ。
これまでの9年間は、仕事が多忙で十分に野菜の世話をできず、なかなか納得いく成果を残せなかったので、今年こそはしっかりと野菜作りに向き合えるようにしたい。

①いよいよ2015年度山下農園の開園だ。今年の新入生は1名だけ、自身は2班の区画に決まった。2班は日当りがよく土壌の状態も安定しているが、台風や強風の際にはもっとも風が当たりやすく、特に冬場は気温が下がりやすいので生育に影響しやすく要注意だ。
さて農園ではいつものようにO農園主が作業の説明をする。山下農園の資料は非常にわかりやすく充実しており説明も論理的かつ簡潔なので理解しやすい。
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②まずは全員で記念写真だ。
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③最初の作業は、枝豆、いんげん、コーンを播種する区画のマルチングの準備だ。
まずは寸法出しをしてからヒモでマルチングの場所を決めてから地面を平たんにし石などの異物を除去してから鍬でさくる。久々の鍬使いなので緊張する。
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④準備が整ったらマルチをかけて、センターを合わせてから、両側に土盛りして固定すれば終了だ。夏野菜の作付けは、まだまだ気温が低いこの時期に播種するので、地温を十分に上げておいて生育をよくするために透明のマルチングは必須だ。マルチのあるなしで地温の上がり方が相当違うので、後々の夏野菜の生育を左右する気の抜けない大切な作業なのだ。
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➄マルチング作業が終了、今年も鏡のように輝くきれいなマルチングができた。さて来週はいよいよトマト、キュウリ、なすのマルチングと枝豆、いんげん、コーンの播種だ。
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➄今日の最後に、番外地(個人区画ナンバーが振られていない共有区画ということでこう呼んでいる)に小松菜とルッコラを播種する。このまま順調に気温が上がればゴールデンウィーク過ぎには収穫できるそうだ。
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横浜・山下農園 土づくりの仕上げは牛糞堆肥を撒いて全面耕耘 [山下農園のはなし]

さて、今年も4月開園を前に、3月中に土づくりの作業を行う。いよいよ夏野菜の作付けがはじまるのだ。
①山下農園で学ぶメンバーが約2か月ぶりに集合した。ハウスの中でO農園主の作業説明を受け作業に入る。 先々週の待ち肥作業を終え、今週は畑全体に牛糞堆肥を施肥して全面耕耘を行う。山下農園では、戸塚区にある横濱ビーフ向けの和牛を肥育するする小野ファームから、トラックいっぱいの牛糞堆肥を仕入れて、畑の脇で熟成させてから使用している。この牛糞堆肥の力によって、ふかふかで微生物がいっぱいの非常に質の良い土壌が出来上がるのだ。

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②1月に搬入し保管してある牛糞堆肥を一輪車に積み込んで畑にまいていく。堆肥は、まだまだ発酵途中で熱を帯びているので、むせかえるほどの熱気で湯気が立ち上る。
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③ひとり当たり約30平米の区画に6杯ずつ堆肥を撒いてから、土壌成分の診断結果をもとに肥料を施し、耕耘機で畑全体を耕耘していく。土壌成分の検査結果によって肥料成分や量を変えることで、N・P・Kのバランスが取れ、水はけ、水持ちの良い質の高い土壌ができあがるのだ。
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④耕耘機で耕した土をやや時間をおいてから、軽く踏んで、最後にレーキで平らにしていく。全員で下を向いたまま並んで足踏みする様子は滑稽でもあり、見方によっては少し不気味ではある。
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➄整地が終わったら、最後にヒモを張って測量を行い、銀座4丁目交差点(畑の中心をこう呼ぶ)から四方に区画を割り振るための杭打ちを行う。これで2015年の夏野菜を作付けするための準備が整った。いよいよ4月に入ったら作付け作業に入る。
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横浜・山下農園 いよいよ2015年度の農作業が始まった、まずは土づくりから [山下農園のはなし]

2014年は久々の現場復帰で仕事が忙しくなってしまい、農作業は何とかこなしたものの、ブログを更新することができなかった。今年は山下農園10年目となる節目の年なので、農作業にも、このブログにも頑張って取り組んでいきたい。

①3月に入り、山下農園では、夏野菜の作付けを前にまずは土づくりの作業だ。
仕事の都合で、前回待ち肥の作業に参加できなかったので、2014年の作業を紹介する。
「待ち肥」とは、トマトやナス、キュウリなどの夏野菜が夏バテしないように、生育し根の先端が届くあたりに牛糞堆肥や肥料をあらかじめ投入しておく作業だ。ほとんど土木作業に近い重労働なので、プロの農家でもあまり行わないこだわりの作業で山下農園では必ず3月に行う。この手間が夏野菜の収穫量とプロ並みの品質に結びついているのだ。

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2015年元旦 新年あけましておめでとうございます。 [山下農園のはなし]

2015年元旦 新年あけましておめでとうございます。
2014年は仕事の関係でなかなか更新できませんでしたが、農園生活10年目、節目の年です。今年は農作業の報告ならびに農業をめぐる話題に対しても情報発信していきたいと思います。

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横浜・山下農園 冬野菜のマルチ張りとロマネスコの苗を定植 [山下農園のはなし]

さて、冬野菜の仕込み2回目の作業は、大根、白菜、レタスの区画にマルチを張る。夏野菜は雑草防止用の黒いマルチを張ったが、冬野菜の場合は地温を上げて苗や種の活着をよくするために透明のマルチを張る。

①まずは例年通り、寸法を測って紐を引いて、鍬で両わきをさくってからマルチを張っていく、最後に鍬でマルチの端に土寄せして良く踏めば出来上がりだ。
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②今回からプロ用のマルチング機を使用することになった。最初にO講師から説明があり、その後作業に取り掛かる。機器を使用する場合は何でもそうだが、最初の設定と調整が肝心だ。
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③実際に作業に入る。左右のガイドの方向と車輪の位置の調整がなかなか難しい。
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④マルチング作業を始める。向かって右側のマルチが手作業で張ったものだが、やはり作業のほうがきれいに仕上がっている。プロの農家が、少人数で長い距離のマルチを張る場合はこのマチルング機はとても有効だと思うが、山下農園の場合はせいぜい20m程度なので手作業のほうが早くきれいだ。
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➄冬野菜用の3本のマルチングが終了した。来週はいよいよ大根の播種とキャベツやブロッコリーなどの苗の定植作業だ。
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➅ブロッコリーの区画に畝立てを行い、希望者だけロマネスコの苗を定植した。買うと高いし見た目もきれいだが、あまりおいしくないので、我が家は1株だけ定植することにした。
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横浜・山下農園 いよいよ下期の農作業の開始、まずは土づくりから  [山下農園のはなし]

6月頃から仕事が忙しくなって、なかなかブログの更新をできずにいたが、トマトやきゅうりなど夏野菜は茄子を除いてすてべ片づけを終え、いよいよ今日から冬野菜の作付け準備に入る。まず最初の農作業は、土づくりからだ。
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①牛糞堆肥を一輪車に乗せて各区画に6杯ずつ投入していく。山下農園の牛糞堆肥は、戸塚区の横濱ビーフ生産者である小野ファームから購入している。今日使う堆肥は7月に入荷したものだが、よく熟成されているためほとんど臭いがないし、発酵が進んで熱を持っている。堆肥をスコップですくうと湯気が立ちこめてむせ返るほどの熱気に包まれる。
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②各区画に牛糞堆肥を投入したら、均等に伸ばして、そのあと化成肥料を投入していく。
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③そして今日、もっとも時間とスキルを要する全面耕耘の開始だ。
耕耘機は一台しかないが、姉妹農園である中山農園でも今日は午前中からの作業で、牛糞堆肥を撒いた状態で耕耘機の到着を待っているので要領よく作業しないと迷惑がかかるのだ。だから素人には任せられないとO講師が自分で運転する。
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④今日は雨上がりなので、土が湿っていて耕耘機の刃に付着してしまい効率が悪くなるので、1往復するごとにヘラで土を落としていく。地道な作業だが、この丁寧な耕耘が良い農作物を作ることにつながるのだ。
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➄大根を作付けする区画だけは往復2回耕耘する。
以前はよく大根が二股や三股になってしまったが、この作業を行うようになってからは、形の悪い大根はできなくなったのではないだろうか。小石や土の塊などほんの少しの障害でも割れてしまうようなので、大根はデリケートな作物だ。
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➅耕耘を終えたら、しばらく時間をおいて、土の表面が乾燥してきたら足で押し固めていく。今日は土が水分を含んで重いので、体重が重い中高年のおっさんは足踏み禁止で、体重の軽い男性と女性中心に土踏み作業を行う。
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⑦さあ、今年も冬野菜の準備を終えた。来週からはいよいよマルチ張りと冬野菜の苗定植あいるは播種が始まる。今年の夏は梅雨明け後の天候不順が影響して、トマトのできが今ひとつであったが、さて大根、キャベツ、レタス、ブロッコリー、小松菜、ほうれん草など冬野菜の出来はどうだろう。
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横浜・山下農園 青空を突き刺すようにとうもろこしが一気に成長、なすときゅうり、トマトに藁敷き [山下農園のはなし]

山下農園では、夏野菜が収穫本番を迎え、キュウリは週に100本程度、茄子も週15-20本程度の収穫量となり、トマトも一段目の実がようやく色づきはじめた。
①このところの高温と適度な雨で、とうもろこしが一気に生育してきた。天を突き刺すように伸びるとうもろこしの主枝と花。雄花が出す花粉によって自然に受粉して雌花にとうもろこしの実ができていく。

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②去年一昨年と梅雨どきに吹き荒れた暴風雨でとうもろこしが倒れてしまったので、今年は支柱とロープで早めに対策をとることになった。これで少々の風にも耐えられるだろう。
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③夏本番を迎える前に、なす、きゅうり、トマトの根元に稲わらを敷いていく。藁を敷くことで地面の温度上昇を和らげ、作物を高温障害から守るという重要な役割がある。
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④トマトの根元にも藁を敷いていく。大玉トマトはようやく1段目が赤く色づき始めた。
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横浜・池辺農園 玉ねぎをすべて収穫し、じゃが芋も収穫適期に 小麦が黄金色に [池辺農園のはなし]

①池辺農園では、11月に作付した玉ねぎの葉が倒れて収穫適期を迎えたので、すべて収穫し日持ちするよう乾燥させるために干すことにした。ことしの玉ねぎは雪の影響が気になったが、4月に入り高温が続いたので結果的には豊作だった。
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②また3月上旬に植え付けたじゃが芋が早くも収穫可能となり、男爵を試し掘りしてみたら結構よくできている。今年は手間を省くため、マルチを張らずに、畝立てもせずに栽培してみたが、そんなに影響はないようだ。
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③作物の間に播種した小麦が黄金色に輝き始めた。この小麦は食用というよりは、バンカープランツや藁をとるために栽培しているのだ。
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横浜・山下農園 いんげんに花が咲きだした トマト、キュウリの収穫開始 [山下農園のはなし]

山下農園では、6月に入り豆類の花が咲き、トマトやきゅうり、茄子が実を付けはじめた。

①いんげんの花が咲きはじめた、収穫まであと2週間程度、6月中旬頃の収穫だろうか。
豆類は、収穫適期が短く、いちばんおいしいタイミングは数日しかないと言われており、収穫が遅れると固くなってしまうので、早め早めの収穫が肝心だ。
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②キュウリの収穫量が早くもピークを迎えている。5月16日から収穫をはじめ、3週間で150本、ひと株あたり25本の収穫で、気温上昇と好天続きで好調に推移している。
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今年もクラフトフェアまつもと2014へ(その2)  [クラフトフェアまつもと2014]

長野県松本市のあがたの森で毎年この時期に開催されるクラフトフェアは、陶磁器や木工製品の他、繊維製品、金属、皮製品、食品など様々なカテゴリーから出展されているが、いずれも原材料や製法にこだわった製品(作品)ばかりでとても興味深い。その中でも特に気になった作品や職人さんを紹介したい。

①倉敷で羊毛製品を製作する職人さんのショップを見つけた。羊毛を仕入れて洗い、糸に紡いで、織機で織っているとのことで、特徴的なのは羊の品種ごとに原毛を区分して、それぞれの特徴を生かした製品に仕上げているいること。今回はコースターの出品だったが、ウール独特のやわらかな風合いがあってとても美しく仕上がっている。羊の品種でこんなに製品の仕上がりに違いが出るとは驚きだ。右がイギリス原産の黒い頭が特徴のサフォークの白い毛を織ったコースター。なかなか味のある仕上がりだ。
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②木曽の大桑村で、陶器や木片に漆を掛けて仕上げる独特の作品を作る職人さんのショップを訪問した。
自分で焼き上げた陶器に漆をかけて描いていくという独特の作品、ちょっとお高いので手が出なかったが、なかなか味のある素晴らしい作品だ。
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③昨年も気になった手編みの蔓のバッグ 今や国内で山ぶどうやクルミ、さくらなどを手で編んだバッグは、材料の入手が困難となったことから、ものづくりそのものがどんどん中国や東南アジアに移行してしまったが、こうして国内産にこだわって製作している職人さんもいるのだ。手編みならではの質感がなんともすばらしい。
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④昨年も出展されていた箱根寄木細工の職人さんのお店、色や木目の異なる木の組み合わせがとても美しい。IMG_0787.JPG

➄北欧デザインの羊毛の敷物職人さん。すべてが手織りのよう、デザイン性が高く、カラーバランスがなんとも素晴らしく北欧らしい雰囲気だ。
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➅最後は、地元長野県内をはじめ関東からも数多く出展されている天然酵母と地粉を使用したベーカリーだ。妻のお気に入り、飯綱高原のパン屋さん「きなり」の天然酵母パンは、いつも混んでいてすぐ売り切れてしまうので開店したらすぐに買いにいかないと。
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来年のクラフトフェアをぜひお楽しみに

今年もクラフトフェアまつもと2014へ (その1)  [クラフトフェアまつもと2014]

昨年に引き続き、今年もクラフトフェアまつもと2014に参加し初夏の信州を楽しんだ。
毎年5月の第4土日に開催される「クラフトフェアまつもと2014」は、1985年に始まり、今年で30周年を迎えた歴史のあるイベントだ。この時ばかりは、松本市内全体が工芸の街になる。

①クラフトフェアは市街地の東端にある「あがたの森公園」で開催され、6-7万人もの来場があるのだ。今年も全国から優れた工芸品を求めて大勢の見学客でにぎわった。かなりの混雑だ。
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②今年もガラスや陶磁器に特長のある面白いものを見つけた。陽の光に照らされてガラスが輝いている。
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横浜・池辺農園 じゃが芋に花が咲き、ベリーの花が満開 [池辺農園のはなし]

池辺農園では、そら豆や豌豆などの花が終わり莢が膨らんできたが、3月に作付したじゃが芋の花が咲きだし、冬を越したべりーが満開の花を付けた。

①3月上旬に作付したじゃが芋の花が咲き始めた。畝によって開花したり、まったく咲いていない芋もある。この花はメークインとベニアカリで、男爵やキタアカリの花はまったく咲いていない。この様子では収穫は6月中旬くらいだろうか。
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②去年Nさんが植えたベリーに花が咲いて、今週満開となった。たしかこの株は、去年はブラックベリーが実ったと記憶している。この花が落ちたら赤い実が付き始め、いずれ黒く変色して熟していく。
この分ではかなりの豊作になりそうだ。
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③隣のKさんの畝に苺の実がたくさん実っている。先週まで花が咲いてきれいだったが、あっという間に実がついて赤く熟している。このままでは鳥に食べられてしまうので、おこぼれをいただくことにした。
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横浜・山下農園 なすの支柱立て [山下農園のはなし]

さて、今週山下農園では、上期作業の山場である茄子の支柱立てを行った。この土木作業を終えれば、今後は誘引や整枝などの管理作業と収穫が中心となり、随分農作業は楽になる。

①なすの支柱立て
支柱立ては、先日定植したなすの主枝近くに、ポールをクロスさせるように、苗一本あたり4本の支柱を立てていく。トマトやキュウリの支柱に比べて逆ハの字の開き方など支柱立ての精度が求められ、格段に難しい作業だ。まずは専用の器具で水平を保ちながら、逆ハの字型になるよう慎重に支柱を差し込んで行く。
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②各区画ごとの基準となる支柱を立て終えたら、横パイプを通してから区画ごとに支柱を立てていく。茄子ひと株当たり4本の支柱を立てるので、ちょっとした力仕事だ。
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③支柱立てが終わったらなすの枝を誘引していく。
なすは思ったほど生育しておらず、まだ誘引できるほどの株の大きさにないことから、大ベテランのSさんがどの枝をどの支柱に誘引しようか思案していた。山下農園では茄子ひと株を4本立てにして支柱に誘引していく。そろそろなすの花が咲き始めたので、収穫は6月中旬頃から出来そうだ。
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横浜・山下農園 きゅうりの支柱を立て苗を誘引 [山下農園のはなし]

4月の開園以来、土曜日の天候はずっと晴れて農作業は順調だ。また栽培する作物の生育も非常に良好だ。

①4月19日にきゅうりの苗を定植し3週間でトンネルを撤去することになったが、気温が高かったこともありかなり生育が良い。一部の苗では収穫まで数日程度というものもあるくらいだ。
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②先週のトマトに続き今週はきゅうりの支柱を立てだ。トマトの支柱は真っ直ぐに立てればよかったが、きゅうりは逆ハの字になるよう水平器で測定しながら立てていくため、精度と美しさを求められるやや難しい作業だ。
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③区画の境界にメインの支柱を立てたら、横パイプを渡して固定し、ひと苗に2本ずつ支柱を立てていく。山下農園では、ひと苗を2本立てにして育成するのだ。
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④最後に支柱の高さを揃えれば出来上がり。山下農園では美しさにもこだわるので、支柱の高さや角度についても手直ししていくのだ。
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➄支柱立てが終了したら苗の誘引だ。午前中の苗は水分がたっぷりなので折れやすく、かなり生育していることもあり、2人で誘引作業するように指示が出た。ベテランのFさんはひとりでサクサクと誘引をこなしていく。
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➅完成した誘引と早くも花が咲き始めた苗 今年もいよいよきゅうりの誘引と収穫が始まる。夏の到来だ。
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横浜・池辺農園 そら豆の出来が良くない [山下農園のはなし]

2月には、雪に埋もれたそら豆を掘り出し、その後順調に生育してきたように見えたが、4月以後生育が遅いようだ。

①生育が遅れていたそら豆だが、4月半ばを過ぎてようやく花が咲いた。しかし例年に比べるとかなり背が低く生育が良くない。定植の時期が若干遅れたのと2月の大雪の影響だろうか。
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②雑草防止と麦藁を獲るために小麦を植えたが、そら豆を覆うほど生育が良い。例年、この時期そら豆は腰の高さよりも大きくなり莢(さや)を付ける頃だが、今年はまだまだ背が低く豆の莢が小さい。
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③無事に花が咲き、これから莢が大きくなるという時期に、アブラムシがびっしり付いてしまった。
牛乳や木酢液などを吹きかけると効果があるということだが、大量のアブラムシが付いてしまったので手遅れかもしれない。
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横浜・山下農園 トマトの支柱立て [山下農園のはなし]

4月第3週末にトマトの苗を定植し、トンネルをかけて育成を行ってきたが、ここのところの気温上昇で生育が進んだので、今週トンネルを外して支柱を立てる作業を行った。

①まずはトマトの枝に気を付けながら、トンネルのビニールを外していく。
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②次に支柱立てを行うが、まずはU字パイプを個人区画の境に立てていく。まっすぐ差し込むためには、ふたりで左右同時に声をかけながら作業することがポイントだ。
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③次に横パイプを渡して固定し、最後に仕上げのたて支柱をひと苗に1本ずつ立て、固定したら完成だ。ただし山下農園では細かいところまでこだわる。支柱の高さを揃えるために一本ずつダンポールを使って高さを計測して頭を合わせていく。
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④支柱立てが終了したら、トマトの苗を支柱に誘引していく。新人のOさんが器用に誘引している。
作業のポイントは、将来の生育に備えて、誘引は小指一本が入るくらいの余裕をもって結び目を作ることだ。
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➄全員無口になって、トマトの誘引作業に没頭する。
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横浜・山下農園 トマトときゅうり、なすの定植 その1 [山下農園のはなし]

さて先週は張ったマルチに定植位置を決めるマーキングを行ったが、今週は、その位置を掘って苗を定植していく。

①トマト、きゅうり、なすの苗が中山の三好種苗から届いた。いよいよ夏野菜の定植だ。
トマトは大玉が麗夏、中玉がフルティカ、ミニトマトはアイコ、今年から初めて作付けするゴールドトマトは桃太郎ゴールド、調理用はサンマルツァーノだ。今年は試験的に全品目を栽培してみることにした。
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②トマトの定植 マルチに包丁で切れ目を入れてから、シートを織り込んで、定植コテで穴をあけていく。その後水をたっぷり張ってからネキリ虫対策用の薬剤を少量入れて、苗を定植していく。
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③トマトの定植にあたっては苗の向きがもっとも大切だ。すでに苗には花が咲き始めているが、トマトは一定方向に花を咲かせる習性があるため、通路側に花が来るように向きに注意して定植していく。
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④苗の定植が終わったら、仮の支柱を立て苗を誘引しておく。その上からビニールをかぶせてトンネル掛けする。DSCF2026.JPG

今年もまっすぐできれいに定植ができ、無事作業を終了した。




スローフードの国イタリア トスカーナのローカル色豊かな食事 [仕事のはなし]

ここで、イタリアのスローフード運動について少しだけ触れておきたい。
イタリアのスローフード運動をご存知だろうか。1986年にローマのスペイン広場にマクドナルドが開店したことをきっかけに、伝統的な食文化を守ろうとする運動が始まったとされ、比較的最近始まった活動のようだ。「スローフード」という言葉は、マクドやケンタ等に代表される「ファストフード」と対極にある言葉で、イタリアにはスローフード協会が設立され、現在イタリア国内で4万人、世界各国に8万人以上の会員を有する国際組織となっているとのことだ。活動の主旨は、伝統的な食材や料理、質のよい食品を持続可能にして未来に残していくことやクオリティの高い食材を提供する生産者を支えること、伝統的な食事、素朴だがしっかりとした食材、有機農業、健康な食生活など幅広いテーマをもって活動されているようだ。

マクドナルドについて触れておくと、日本のマクドナルドは約3600店で、店舗数はアメリカに次いで世界第2位、100万人あたり店舗数は30で、イタリアの店舗数は約400店(人口は約6000万人)で、100万人あたり店舗数は6.7と日本の4分の1以下だ。ヨーロッパの国々ではアメリカ文化への批判的な意見や昔ながらの食文化を大事にしようとする意識が強いことも影響して、各国ともに日本に比べて店舗数は少ないのが特徴だ。日本以外で店舗数が多いのは、アメリカ、カナダ、豪州、中国、香港など。ヨーロッパでもっとも店舗数の多いスウェーデンでも100万人あたり25なので、フランスやイタリアなど農業が盛んで昔ながらの食文化を大切にするEUの国々ではなかなかマクドナルドのようなファストフードを受け入れようとする素地が少ないのだろう。

では、日本ではどうだろうか。実はファストフードは、食料自給率(カロリーベース)の低下と相反するように拡大し国民に定着してきた。日本人は食については比較的懐が深く、昔ながらの日本食を大切にしながらもパン食や牛・豚肉、ポテトなど海外の食文化を積極的に受け入れながら独特の日本型食生活を構築してきた。こうした懐の深さが結果的に便利で安いファストフードを受け入れ拡大してきたのだろう。またデフレの定着も相まって、地域に根ざした食文化や食生活がどんどん後退し、最近では日本全国どこに行っても、特にロードサイドやショッピングセンターでは同じレストランや居酒屋、ファストフードという状況が生まれた。野菜もしかり、地域に根ざした伝統野菜は生産効率が悪いこともあり年々後退し、一年中販売できる生産効率の良い品種改良がすすんだ野菜が中心となっている。
和食がユネスコの無形文化遺産に指定されたことを契機に、ぜひ日本でも伝統的な食を大切にし、今の食を考え直す機会を作っていきたいものだ。

①ビンチ(vinci)村の農家民宿で食べた夕食
トスカーナ特産の生ハム(プロシュート)とサラミ、自家製の無塩パンと羊のチーズ(ブルスケッタ)、トマトとパンの粥(パッパ・コル・ポモドーロ)と自家製のぶどうで作った赤ワインで、まずは空腹を満たす。
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②メインはトスカーナ名物の兎と放し飼いの鶏、豚スペアリブと自家製生ウインナー(セルヴァッジーナ)のロースト
シンプルで素材の味が生きたローストは最高の味だ。
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★おまけ★
③トスカーナ名物、茄子とズッキーニの炭火焼 夕食で出された前菜だ。余計な味付けをしないで素材を生かした料理はとてもおいしかった。
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②フィレンツェの旧市街のはずれにある小さなトラットリア。何気なく路地裏のレストランに入った。創業が1800年と非常に歴史が古く、観光客がまったく寄り付かない、地元の方が立ち寄る素朴なレストランだ。ハウスワインとパン、メインはイカのほうれん草炒めだ。
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スローフードの国イタリア トスカーナ州を訪問 [仕事のはなし]

4月に入り、農作業は播種やマルチ張りなどピークを迎えているが、先週は畑仕事を休んで、仕事でイタリアトスカーナ州を訪問した。

①イタリアトスカーナ州の州都は英語名ではフローレンス、イタリア語名ではフィレンツェ、日本ではフィレンツェ(Firenze)のほうが馴染みがある。フィレンツェは人口約35万人の古都で、旧市街はユネスコの世界遺産に指定されている。しかし車で30分も走るとのどかな田園風景が広がる、まさにトスカーナの田舎だ。
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②トスカーナ州は気候に恵まれ、搾油用のオリーブやワイン向けのブドウの栽培が盛んな他、この時期は茄子、ズッキーニ、アンティチョーク、豆類などの野菜が豊富だ。また豚や鶏、牛の飼育も盛んで、生ハムやチーズも名物だ。今回はフィレンツェから車で30分程度の距離にあるVinci村の食品工場を訪問したが、宿泊できる施設が少ないので村にある「アグリツーリズモ」、日本でいうグリーンツーリズムに参加している農家民宿に泊まった。
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③村中に広がるオリーブの畑、11月になると木からオリーブの実をたたき落として、村にある搾油工場でオリーブオイルに加工するのだ。
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④Vinci村の農家民宿で食べた食事は、地元の食材を大切にした、まさにスローフードであった。外食の値段は日本よりはるかに高いが、旬の素材、地元の素材を生かした手作りの料理を食べようとすると20-30ユーロはかかってしまうのだ。宿泊した農家自らが栽培したブドウとオリーブで作った赤ワインとオリーブオイルが振る舞われる。ワインはインディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ (Indicazione Geografica Tipica、IGT)と呼ばれ生産地が記されたローカルな赤ワインだ。またオリーブオイルは村にあるオイル工場で絞ったエキストラバージンタイプの風味の良いオイルで、瓶にはEUのPGI – 地理的表示保護のマークと栽培年が記載されている。
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次回はスローフードとそれを実践するイタリアの食事について紹介したい。


横浜・山下農園 2014年度最初の作業はマルチ張り [山下農園のはなし]

4月5日は2014年度山下農園の第1回目の共同作業だ。早いもので入園して9回目の春を迎えることになった。
3月に土づくりを終えた農園の土は、4月に入り雨が続いたこともありやや重い感じだ。雨が少ない乾燥した状態よりは良いが、鍬入れが大変かもしれない。

まず最初の作業はマルチ張りから。上期に8種類の夏野菜を栽培するにあたり、マルチは全部で9本張るが、今日は来週播種予定のスイートコーン、インゲン、枝豆用のマルチを3本張る。
去年の9月以来7カ月ぶりのマルチングなので段取りをよく覚えていない。去年の作業を思い出しながら勘所を外さないように気を付けて作業を進める。

①まずはメジャーで寸法出しをしてから、ひもを張って地面をならしていく。ここで大切なのは、マルチと地面に空間ができないようにあらかじめローラーをかけて地面を平らにしておくことと、周りより若干高くなるように土真ん中に寄せておくことだ。このひと手間がマルチ張りの出来に影響し、最終的には作物の生育にも関わってくるのだ。
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②次に鍬でマルチを固定するための溝を掘っていく。鍬を使うのも半年ぶりなので肩に力が入る。
この溝は浅すきてすぎても深すぎてもダメで、ガイドひもの内側や外側にズレてしまってもマルチングの出来に影響が出てしまう重要な作業だ。マルチの端が両側とも均等に15~20センチずつ土の中に隠れて固定されるように、ひもに沿ってまっすぐ程よい深さにサクって行く必要がある。この辺をいい加減に済ませてしまうと、風が吹いたり大雨が降るとマルチが簡単に剥がれてしまい、張り直しをしなければならなくなるのだ。
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③いよいよマルチを張っていく。今日は風がないので一気にポリエチレン製のマルチを張ってしまい、前後左右の位置をFIXしてから、左右同時にパスクリップで留めていく。強めに張って固定しておかないと、来週になったらマルチが緩んでシワだらけになってしまうので注意が必要だ。
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④最後に土をかぶせて、足で踏んで、最後に地面を平らにならして終了だ。
今回もまっすぐシワもなくきれいにマルチが張れた、上出来だ。来週もこの作業を行い、最終的に9本のマルチを一本ずつ手作業で張っていくことになる。
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目黒川の桜  [仕事のはなし]

今日は土曜日だが、年度末ということもあり朝から仕事に出かけた。農作業の方は、いよい来週5日から夏野菜の作付けが始まる。東京や横浜では、桜が開花しはじめ、五分咲き程度らしいので、通勤途中にある桜の名所目黒川沿いの桜を見学に行った。

まだ4-5分咲き程度なので、来週4~6日あたりが満開だろうか。早朝なのでゆっくり桜の花を楽しむことができた。ここ目黒川は桜がとても有名なので、週末のお昼頃になると混み合ってゆっくり桜を見られる状況ではなくなるので、早い時間の見学をお勧めする。

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横浜・山下農園 待ち肥づくりが終わったら牛糞堆肥を撒いて全面耕耘だ [山下農園のはなし]

今年も春の土づくりを前に、戸塚区の小野ファームから牛糞堆肥が届いた。いよいよ土づくりの開始だ。
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①受け入れた牛糞堆肥は、一輪車に積み込んで畑全体に撒いていく。ひと区画30平米に一輪車で6杯ずつの堆肥を投入する。堆肥は熱発酵し湯気が立ち込めているので、その熱気に息もできずむせかえるほどだ。
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②牛糞堆肥をまんべんなく広げてから化成肥料を入れていく。土壌分析の結果によると、当農園の土質はおおむね良好であるが、P2O5(リン酸)がやや過剰との結果が出たので、リン酸成分が少ない化成肥料を施肥する。
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③肥料関係の投入後に耕耘機で全面耕耘に入る。1往復するのに約10~15分程度要し、畑全体を耕すのに約13~14往復程度は必要なので、約3時間を要する計算だ。
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④耕耘を終え、土が落ち着いたら、足踏みして土を踏み固めてからレーキで平らにしていく。最後に区画ごとの杭を打ち込んで今日の作業終了だ。
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これで土づくりは終了で、2週間畑の土を落ち着かせて、4月に入ったら夏野菜の播種や定植に入る。
さあ、いよいよ今年も野菜作りが始まるのだ。

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