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横浜・山下農園 2013年度最後の共同作業 キャベツ、ブロッコリーの生育が良くない。 [山下農園のはなし]

1月中旬から異動であらたな仕事に取り組むことになったこと、農閑期で話題が少ないこともあって更新が遅れてしまった。さて山下農園も早いもので2013年度の最後作業日となった。契約上は1月中にすべて収穫を終え、2月は畑を休ませて、3月から土作りを始めるという段取りだが、寒さのせいで生育が思わしくない作物があるので、特例として2月末までに収穫が猶予された。

①9月初旬に定植したブロッコリーは、5ヶ月経っても未だに手のひらサイズより小さいままで生育がかなり遅れている。スーパーではこの程度のサイズでも198円くらいはしているので、もう少し大きくなるまで大切に育てよう。
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②カリフラワーは1月に入り急に生育しかなり大きくなった。これ以上大きくなりすぎないうちに早めに収穫することにした。カリフラワーもブロッコリーも収穫した瞬間から劣化が始まりビタミンや旨味成分がどんどん減っていくので、持ち帰ったらすぐにボイルする必要がある。
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③同じく9月中旬に定植したキャベツも生育が思わしくない。玉が小さい上に葉が巻かないのだ。それに身が詰まっておらずフワフワで、まるで春キャベツのようだ。生育期に気温が高かったことと11月下旬以後急激に気温が下がり、生育がストップしてしまったことが原因と思われる。
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④白菜、キャベツ、ブロッコリーとカリフラワーを残して、すべて収穫してしまう。収穫したあとの残渣はそのまま畑に放置して乾燥させる必要がある。3月に入るとトレンチャーを使って土質の改善と「待ち肥」づくりを行うが、このとき土中に埋めて堆肥化するするためだ。
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横浜・山下農園 年始の作業はこの冬一番の冷え込みの中、牛堆肥の搬入 [山下農園のはなし]

2014年最初の共同作業は、この冬一番の冷え込みの中、牛堆肥の搬入だ。
朝8時半の畑には、霜がびっしり降りて、野菜も地面もガチガチに凍っている。これでは野菜の収穫はできない。9時をすぎて日差しが畑に降り注ぐと、土が溶け出してドロドロになってしまいまったく作業にならない。
収穫作業は午後になってからの方がよい。

①山下農園の土づくりの基本は、戸塚区の小野ファームから購入する牛堆肥だ。1000平米程度の畑に、年間トラック4-5杯程度の牛堆肥を投入し土質の改良を行っている。堆肥のおかげでミミズなどの虫や微生物がたくさん住むふかふかの土が出来上がるのだ。
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②全員で交代しながら牛堆肥を片付ける。堆肥は熱を持っているので、寒さの中で湯気が立ち上がりむせ返るほどだ。
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③ちょうど旬の小松菜は、霜が降りてガチガチだ。霜が降りることでより甘味が増して美味しくなるのだ。
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④キャベツもカリフラワーガチガチ、カリフラワーには氷が張っている。早く収穫してしまわないと・・・。
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謹賀新年 2014年 午 [山下農園のはなし]

謹賀新年

昨年は多くの方にご来訪いただきありがとうございました。 本年も農作業の話と農業の話題、旅のトピックス等について、情報をご提供してまいります。 皆さまのご来訪をお待ちしております。 2014年元旦

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横浜・山下農園 2013年栽培のまとめ [山下農園のはなし]

まだ冬野菜の収穫は終わっていないが、ほぼ状況が見えたので2013年のまとめを行いたい。
今年で野菜作りをはじめて8年目になるが、毎年のように天候は異なり、栽培や収穫の状況はまったく違うものになる。今年は夏の暑さが10月まで尾を引いて、11月からは急に気温が下がった。台風も2本やってきたので、管理に手を焼いた一年だった。さて来年はどんな年になるのだろうか。

blogをご覧いただいているみなさま、1年間お付き合いいただきありがとうございます。良いお年をお迎えください。
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横浜・山下農園 農園に霜が降りた、葉物野菜を早く収穫しないと [山下農園のはなし]

12月に入っても暖かい日が続いていたが、先週半ばあたりから強い寒波が到来し、横浜の最低気温も5度を下回るようになってきた。今週末の共同作業は休みだったが、朝収穫に行くと、畑にはびっしりと霜が降りていた。

①霜が降りる条件は、風がない朝に3-4度程度まで気温が下がった時に発生するようで、氷点下にならなくても霜は降りるようだ。横浜の気温は山下公園近くの気象台で計測されているので、山下農園のある緑区の海抜42メートルの高台では、冬場の最低気温は横浜の気温よりも1-2度低いと思われる。先週末から最低気温が4-5度になる日が続いているので、山下農園では3度程度まで気温が下がっているのだろう。
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②レタスや水菜、春菊などの葉物野菜は、霜が降りると変色し傷んでしまうので、極力11月中に穫してしまうことが望ましい。レタスは霜で真っ白になっていた、傷みやすいのですべて収穫してしまう。
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③霜が降りると、より甘味を増しておいしくなるのがほうれん草と小松菜だ。山下農園では10月末に播種し、ベタ掛けで保温して育成してきくたが、霜が降り始めたら不織布を外してやると、甘味が増してよりおいしくなるのだ。ほうれん草はやや遅れ気味で12月末頃が収穫期になりそうだが、小松菜はまさに今が収穫時だ。
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横浜・山下農園 白菜(ハクサイ)の鉢巻 [山下農園のはなし]

山下農園では、水菜、春菊、レタスなどの葉物野菜が収穫のピークを過ぎつつあり、大根が収穫適期となっている。キャベツやブロッコリーなどはまだまだ収穫には早いが、白菜(ハクサイ)があと1週間程度で収穫適期を迎えそうなところまで来た。

①ハクサイの葉が巻き始めたが、まだ詰まり方が弱く空間が多いので、収穫まであと1-2週間程度だろうか。
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②ハクサイの葉をまとめて、頭の部分をヒモで巻いていく。鉢巻をすることで、葉が広がるのを防ぎ、しっかり巻かれて身の詰まった白菜になるのと寒波による霜対策が目的だ。この状態で畑においておけば、1月いっぱいは収穫が可能だ。
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③気温が高い影響もあり、アブラムシがひどい。外側の葉を捨ててしまえば食用には影響ないが気持ちがいいものではない。
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横浜・山下農園 大根が収穫適期に [山下農園のはなし]

9月14日に播種した大根が収穫適期を迎えた。
以前このブログで、野菜の収穫どきは「積算温度」で決まり、大根の「積算温度」は約1200度であることを話した。12月に入り大根が一気に生育し、収穫に適した大きさになってきた。ダイコンの収穫期間は比較的長いので、年内の収穫なら美味しく食べられるが、年明けになると味が落ちてしまうので、短冊切りにして1-2週間干して切干大根にするか、1本まるごと干してから漬物にすると日持ちして、しかも美味しく食べられる。

①大根は、マルチひと穴に4粒ずつ播種して、生育に応じて間引きして最終的には1本の株にしていくのだが、今年の青首大根は、1本に間引きしてしまうものと2本残して栽培するものを作ることにした。2株で栽培した方がやや小ぶりな大根ができるので、むしろ使い勝手がよくていいのだ。
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②1本に間引きした青首大根は大きく生育し、全体の3分の1程度が地上に出てきた。そろそろ収穫だ。
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③Aさんが収穫した三浦大根。なかなか型がよく大きさもちょうど良い。三浦大根は三浦半島から横浜周辺で生産される地場品種だが、地元のスーパーマーケットでもほとんど売っておらず、値段も高い。煮崩れしにくく肉質が繊細で煮物にするととてもおいしいが、大きく重たいことや中太りで収穫しづらい型であること、輸送や持ち帰りが大変なことから市場では人気がないらしい。頑張れ地場野菜「三浦大根」
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横浜・山下農園 芋茎(ずいき) 里芋の茎を食す [山下農園のはなし]

山下農園では収穫祭にあわせて共有地で里芋を栽培しているが、先週、長芋、人参とともに里芋をすべて収穫した。土垂系や石川早生、八つ頭などの品種を栽培しているが、八つ頭の赤い茎が、「赤ずいき」として特に重用されるらしいのだ。栄養成分としては食物繊維とカリウムが豊富で、2-3週間天日干しすると日持ちが良くなり栄養価も高まる。主に煮物や和え物、酢の物として使用されることが多いようだ。

①八つ頭の赤ずいきを希望者で分け合う。天日でじっくり干すと旨みも強くなり様々な料理に使えるようだ。我が家ではとても使いこなせそうにないので辞退した。
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②サトイモ(里芋)は、池辺農園同様そこそこ豊作で、ひと株から平均10個程度の芋が取れた。
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横浜・山下農園 毎年秋の恒例行事 長芋掘り [山下農園のはなし]

山下農園では、季節をまたぐイモ類(ジャガイモは農園の契約年度をまたいでしまうし、さつまいもは夏野菜と冬野菜の切り替えにまたがってしまうので全面耕運できない)は栽培していないが、里芋は収穫祭の汁物用に、長芋は場所を取らないので共有地で作付している。毎年11月末になると恒例の長芋掘りだ。

①長芋はプラスチック製の雨樋のような筒に種芋を入れて栽培しているので、筒を掘り上げれば簡単に収穫できるはずなのだが、筒からはみ出したり、筒が足りず土の中に直に作付けした芋があり、掘り出すのに一苦労だ。
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②収穫した長芋を分け合う。小さな芋が多く心配したが、掘ってみたら今年も豊作だった。
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③気温が下がり空気が澄んでいるので富士山がくっきりと見える。横浜市内で富士山を望みながら農作業できる畑はそう多くないだろう、とても贅沢な時間だ。
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横浜・山下農園 恒例のさつま芋掘り [山下農園のはなし]

10月下旬のことになるが、山下農園と姉妹農園の中山農園の生徒を対象に、恒例のさつま芋掘り企画が開催された。場所は我々が借りている池辺農園の隣にあるO講師の畑だ。

①芋掘りは、2株ひと口で300円、たくさん芋が付いていればお得になるし、芋が不作だとお店で買ったほうが安い場合もありうるという一種のギャンブルだ。ただ個人毎に株を選んで不公平になってしまうといけないので、全員で収穫し、人数分に芋を分けたあと、ジャンケンで勝った人から好きな芋の山を取るという方法だ。
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②さつま芋の品種は紅あづまなどのメジャーな品種だと思うが正確な品種について聞くのを忘れてしまった。実は、さつま芋は農家にとっては比較的栽培がしやすい作物だ。土作りは必要なくむしろ栄養分が少ない痩せた土の方が良い芋ができるので、苗を定植してしまえば、あとはツル返しをすればよいだけだ。もちろん土寄せや除草などの中間作業は必要だが、一番大変な作業は実は収穫なのだ。九州の大規模農家では収穫機械を使用しているが、横浜のさつま芋専業では農家では収穫機械などとても購入できないので、収穫は人手に頼るしかないからだ。
だからお金を払って収穫してくれる芋掘り企画は農家にとってはおいしいのだと言う。なるほどそういうことか。
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③O講師の畑のとなりにある池辺農園でもさつま芋を掘り上げた。
こちらはツル返しをしきれず、夏場にツルが茂り過ぎた影響か、芋の付きが良くない。ひと株中玉が2-3個程度と去年に比べてかなり不作だ。夏場の猛暑も影響したのだろうか。
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横浜・山下農園 野菜の収穫時期は積算温度で決まる [山下農園のはなし]

今年の大根は、9月14日に種を蒔いたが、収穫適期は生育状況からおおむね11月末頃になると思われる。収穫時期は年によって異なるが、近年では2009年と2010年が暖冬で11月中旬には収穫適期となり、2011年と2012年は寒い冬だったので、11月末から12月初旬が収穫時であった。寒暖の差で収穫時期には2週間程度の差があったのではないだろうか。

O講師から積算温度についての話があった。野菜の収穫時期は播種からの日数で決まるのではなく、「積算温度」で決まるのだという。「積算温度」とは播種あるいは定植後の毎日の平均気温の累積のことで、収穫時期はこの積算温度で決まるのだ。平均気温が高ければ早く収穫できるし、気温が低ければ収穫までの時間がかかる。

◆横浜市都筑区のO講師の畑で大根を栽培した検証結果は、
①9月第1週目に播種⇒62日目に収穫適期 積算温度は約1180度
②9月第4週目に播種⇒89日目に収穫適期 積算温度は約1200度

この結果からダイコンの積算温度は約1200度程度であることがわかる。播種が遅くなればなるほど、気温が下がり積算温度に到達する日数が延びる。以前このブログで話題にしたことがあるが、「秋の一日、春の七日」ということばは、まさにこの積算温度による生育の差(遅れ)表しているのだ。

ちなみに、南関東地域のトマトは開花から収穫まで1100度、枝豆は開花から収穫まで800度程度だということで、今年から播種と収穫日を記録していくことにしよう。ただし畑の平均気温を測定することは非常に困難なのであくまでも参考値となるが。

①発芽直後(播種から7日目)のダイコン
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②播種2週間後のダイコン
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③播種8週間後のダイコン
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④間引き菜
ダイコンは、マルチひと穴あたり4粒ずつ播種したが、発芽2週間程度で2本に、1ヶ月程度で1本に間引きして大きく生育するように管理していく。間引きしたダイコンは、根の部分はまだ生育しておらず食用には適さないが、葉は薄い緑色で若々しく、食感も味もとても良いので、間引き菜として、お浸しや炒め物にするのがおすすめだ。
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横浜・山下農園 秋冬野菜の作付計画 蕪と水菜、春菊の播種 [山下農園のはなし]

山下農園では、9月に入り冬野菜の定植と播種を終え、あとは10月末にナスの片付けを残すのみとなった。ナスの後には小松菜とほうれん草を播種する予定だ。

①2013年度下期の作付計画
今年の特徴は、約3年ぶりに「茎ブロッコリー」が復活したこと、ルッコラが定番として作付けされることになったこと、ナスが台風被害をなんとか乗り越えて最後まで持ったので、ナスの撤去を10月末に行い、その後に計画通り小松菜とほうれん草を作付できたことだろうか。
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②ダイコン、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどの定番野菜に加え、レタス、チンゲン菜などの作付を終えて、最後に蕪(カブ)、春菊、京水菜の播種を行った。ダイコンの種は手作業で一粒ずつ播種していくが、葉物野菜は条撒きにするので、ヤザキの「グリーンシーダ」という播種機を使用する。
O講師が作業する生徒に播種機の構造を説明する。
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③播種する区画を丁寧に整地して、寸法出しをしてヒモを張る。ヒモに沿って播種することで真っ直ぐ等間隔に種をまくことができ、発芽後の除草も容易にできるのだ。
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Mさんが注意深く種を蒔いていく。播種がきちんと出来たかどうかは来週の発芽を見ればわかるが、全員の区画を一度に播種していくので責任重大だ。
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横浜・山下農園 冬野菜の作付け 大根 [山下農園のはなし]

さて9月中旬のことになるが大根の種を播種した。山下農園では、青首ダイコンに加え、神奈川県名産の三浦だいこんと関西では炊き合わせなどに使われる聖護院だいこんの3種類を作付けする。
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①透明マルチを敷いて、地温を十分に上げてから播種をするのが発芽率をあげて生育を早めるためのポイントだ。DSCF7093.jpg

②O講師手作りの道具、播種用穴開け器を使って播種用の穴をあけていく。一度に4個ずつ均一の深さの穴が開けられるのでとても便利な道具だ。中指の第一関節くらいの深さの穴に種を一粒ずつ入れて、土をしっかり被せて多めに水をやっていく。いずれは間引いてひと株にしてしまうが、発芽しないこともあるので、最初の種はマルチのひと穴に4粒ずつ播種していくのだ。
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③播種の翌々週には早くも発芽した。土の重みを突き破って出てきた芽はとても元気だ。
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横浜・山下農園 冬野菜の作付 カリフラワー、キャベツ、ブロッコリー [山下農園のはなし]

さて、9月に入りダイコンとレタス、白菜用の透明マルチを張ったが、地温が十分に上がってから播種した方が、発芽率もいいし生育も早いので、すぐには播種・定植せずに1週間そのままにしておいて、先にカリフラワーとブロッコリー、キャベツなど冬野菜の苗を定植していく。

①カリフラワー、キャベツ、ブロッコリーは、図のように逆三角形の溝ができるように斜めに鍬を入れていき、サクった土で畝を立ち上げていく。鍬使いの技術が必要な難しい作業だ。
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O講師が鍬使いの見本を見せてくれる。さすがにプロの仕事は早く、美しい畝が出来ていく。年に1回のことなので我々にはなかなか簡単な作業ではない。
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②畝に等間隔に支柱を刺していく。等間隔を保ちながら苗を定植することで、密植を防ぎ日当たりを良くして、生育に差が出ないようにする。生育に差が出たまま大きくなってしまうと、小さい苗はますます日当たりが悪くなり、栄養もいきわたらずそれ以上生育できないのだ。
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③次に、支柱の間隔に気を付けながら、畝の壁に寝かせるように苗を定植していく。この畝が風から苗を守り、倒れてしまうのを防ぎ、雨水を溜め込んで、苗に十分な水分を供給してくれるのだ。
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④カリフラワーの苗を植えるところ。山下農園のカリフラワーは大きく生育し味も良いので、12月の収穫が楽しみだ。
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横浜・山下農園 秋冬野菜の作付計画 土づくりを終えたらまずはマルチングから [山下農園のはなし]

さて、先週は牛堆肥を畑に投入してから全面耕耘し、一週間土を寝かせておいた。
下期最初の農作業は冬野菜を作付するためのマルチングだ。

①ダイコン、はくさい、レタスの区画に透明なマルチを張っていく。まずは畑に落ちた石を拾い、マルチングの寸法出しを行ってヒモを張ったら、地面を平らにするためにローラー掛けとレイキで土寄せ作業だ。
マルチと地面の間に空間ができると、発芽したときに風がマルチの中に入ってマルチがあおられて、苗が傷んでしまう可能性があるため、空間ができないように地面をまっすぐにしておく必要があるのだ。地味だが大切な作業だ。
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②次にもっとも大切かつ難しいマルチ用の溝堀りだ。溝が浅すぎるとマルチの端が風にあおられて捲れあがってしまうので、発芽した後だと芽を傷めてしまい、作物に深刻な被害を及ぼす可能性があるため、重労働だがとても大切な作業なのだ。二年目のKさんが時間をかけてゆっくりと溝を掘っていく。鍬使いがとても難しい。
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③次に、今日は風がないので、マルチを一気に張ってしまい、区画の境界にパスクリップでマルチをしっかりと止めていく。マルチがまっすぐにピ~ンと張られているか見張りながら、両側から同時に止めていくのがコツだ。
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④最後に鍬で土をサクッて溝に十分な量の土を戻しながらマルチの端をよく踏んでいく。足で踏みながら土かぶせを行うのがマルチのシワを防ぐためのポイントだ。しっかり踏んでおかないと台風などの強い風にあおられてマルチが捲れあがってしまう可能性があるので要注意だ。
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⑤今回も鏡のようにきれいにマルチが張れた。マルチングがきちんとできるかどうかで、その班の作業レベルがよくわかる。うちの班はややスピードは遅いが、まずまずの品質ではないかと思う。
最後に鳥よけの手作り風車を設置して完了だ。
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横浜・山下農園 冬野菜の仕込みは土づくりから [山下農園のはなし]

さて一ヶ月以上も前になるが、8月第4週に最後の夏野菜トマトを撤去し、いよいよ冬野菜の仕込みが始まった。まずは土づくりからということで、8月最終週にナスの区画を除く畑全体に牛堆肥を施肥し、全面耕耘の作業を行った。

①8月上旬に搬入しておいた牛堆肥を一輪車で畑に撒いていく。ひと区画30平米に一輪車6杯ずつ投入する。気温が高いのと牛堆肥がよく発酵しているので、スコップで掘ると湯気が立ち上り、むせ返るほどの暑さだ。
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②牛堆肥を投入し、化成肥料を撒いたら、レーキでならしてから耕耘機による耕転作業だ。この日は中山農園と同時進行の作業で、耕耘が遅れると迷惑がかかるので、O講師が耕耘機を操る。
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耕耘が終了したところから、足で踏み固めてレーキでならして作業は終了だ。
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最後に区画の境に杭を打ちなおしてすべての作業が終了した。さて、来週からはいよいよ冬野菜の作付が始まる。
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ところで牛堆肥は、毎回使い切る前に次の堆肥が入ってきてしまうので、ここ4-5年は先入れ先出しができておらず、底の方にヒネものが残った状態になっている。今回の施肥で残りが少なくなったこともあり、牛堆肥をすべて掘り起こして前に出す作業を行った。これでようやく先入れ先出しが終了し古い堆肥が一掃されたので、次回からは新しい牛堆肥で作業に入れる。
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横浜・山下農園 トマトの片づけ [山下農園のはなし]

今週24日の共同作業は休暇のため欠席したが、先々週のキュウリに続きトマトを撤去し片づけを行った。キュウリとトマトを片付けたので残る夏野菜はナスのみだ。ナスは10月末頃まで収穫を続けるので、大切にしていかなければならない。トマトの片づけは、主枝も葉もそのまま乾燥させないで丸ごと裁断機にかけるので、小さい実も青い実も含めすべて収穫してしまう。

①青いまま収穫したトマトの実は、このまま保管しても赤く熟し甘くなることはないので、漬物にして食べるのが良いらしい。見た目は美しく輝いているが、このまま食べても酸味が強くかたいのでまったくおいしくない。
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②トマトは4月下旬に定植し6月14日から収穫を開始したが、大中玉あわせて6株で150個と大不作だ。通常は1段に4果程度成るとして、8段目くらいまで収穫できるので、200個程度は収穫できるはずなのだが、今年はひと株病気になって生育が止まってしまったし、他の株も急な雨と高温の影響で実割れが多く、実が大きくならないなど生育も悪かった。来年に期待しよう。
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横浜・山下農園 キュウリの片付け [山下農園のはなし]

8月に入り雨がほとんど降らず、非常に暑い日が続いている。今日は猛暑の中キュウリの片づけだ。
今年のキュウリは5月22日から収穫を始め、8月9日までの約80日間で、四川キュウリが2株で203本、ブルームキュウリは4株で532本、合計735本という結果だ。収穫量は2011年が511本、2012年が683本だったので、収穫本数の記録を始めた3年間では最も多い収量となった。O講師によれば、ひと株あたり100本が収穫量の目安とのことなので一応は合格ということになる。今年はキュウリを大きくしすぎないように気をつけながら、やや小さめでも収穫したことが本数増につながったと考えられる。もっとも収穫量が多かったのは同じ班のWさんで999本ということなのでまだまだ相当開きがある。プロの農家は毎日朝晩二回収穫するということなので、もっとこまめに収穫すれば収量が増えるかもしれない。

①キュウリは2日前までに主枝を切断して乾燥させておく。
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②キュウリの主枝をすべて撤去したら、支柱を抜いて洗浄する。
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横浜・山下農園 シシトウの出来が悪い [山下農園のはなし]

今年は、トマトだけでなくシシトウの出来も悪い。シシトウは、トマトどころではなく、現時点ではひとつも収穫できないのだ。専門書を調べてみたら、原因としては①水不足、②熱帯夜が続き昼夜の気温差が少ない場合に起こりやすい現象のようだ。今年の場合は特に水不足が考えられる。雨が少ないので共同作業日には灌水しているが、それだけでは十分ではないのだろう。モグラの穴が地中にあるようなので、灌水しても水が流れてしまい地中にとどまらないのかもしれない。今週末には普段より多めに灌水し様子を見ることにしよう。

①シシトウの花はしっかり咲いて実も付く。ここまでは順調だ。
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②ところが実が大きくならず、すぐに赤く色づいてしまうのだ。現時点ではひとつもシシトウを収穫できていない。こんなことは農園生活をはじめて8年になるが初めてだ。
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横浜・山下農園 今年はトマトの出来が悪い [山下農園のはなし]

山下農園では、夏野菜の収穫がピークを越え、来週から冬野菜の作付に向けキュウリやトマトの撤去が始まる。キュウリは比較的順調に生育し、ひと株あたり100本の収穫目標を超えた。ところがトマトは、花が咲き実も付くが、その後の生育が悪く実が大きくならないのだ。

①多くのトマトで発生している症状 O講師によると強い日照りと急な雨などが原因ではないかとのこと。農園に入って8年経つが初めての症状だ。
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玉が小さいままで、真っ赤になりきらず、上部が十字に割れてしまうのだ。
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横浜・山下農園 夏蒔きニンジンの播種 [山下農園のはなし]

山下農園では、番外地(個人区画には区画毎に番号が振られているが共有地には番号がないのでこう呼んでいる)で、長芋やパプリカ、ゴーヤ、小松菜などを栽培しているが、空いた区画に夏蒔きのニンジンを播種することになった。

①まずは小型の耕耘機で耕して、畑の土と牛糞堆肥を馴染ませ、黒マルチを張る。夏蒔きのニンジンでは、発芽する間もなくあっという間に雑草が生えてしまう。元々初期生育が遅いニンジンは十分に成長できず枯れてしまうこともあるので、雑草対策として黒マルチを張る。
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②一週間置いて畑の土を落ち着かせてから、ひと穴に2粒ずつ種をまく。ニンジンは発芽率が低く、半分程度しか芽が出ないこともあるので、ひと穴に2粒ずつ播種して生育してきたら間引いていく。
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③ニンジンは、発芽時期に豊富な水分と太陽光を必要とするが、夏蒔きの場合、日差しが強すぎても発芽率が極端に落ちるので遮光してやる必要がある。去年は高温による乾燥と強い日差しでほとんど発芽しなかったので、すべて播種をやり直したほどだ。今年は日差しを遮るためによしずを用意した。
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これで、8月初旬には発芽し、11月上~中旬には収穫できる予定だ。





横浜・山下農園 コーン(とうもろこし)の食害 狸かハクビシンか [山下農園のはなし]

先週からコーン(とうもろこし)の収穫が始まったが、コーンや枝豆、インゲンなどの豆類は収穫適期がとても短く、もっとも糖度が乗っておいしい時期は3-4日しかないと言われている。そろそろ収穫どきというタイミングになって、動物による食害が出てしまった。

①折れたトウモロコシの近くに落ちていた実だ。皮をむいてきれいに食べられていることから、鳥ではなく狸かハクビシンの仕業ではないかとのO講師談。彼らもおいしい時期をよくわかっているようだ。見事な仕事ぶりだ。
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②トウモロコシの実が見事にもぎ取られている。ここまできれいにもぎ取るのは鳥には無理だ。狸かハクビシンが手を使って上手に捥いだのだろう。
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③無事だったとうもろこしはすべて収穫し、帰宅後すぐに蒸し上げる。とうもろこしや枝豆などの豆類は、収穫直後から糖度がどんどん落ちていくので極力早く調理してしまうことが肝心だ。店頭で販売されているコーンは少なくとも収穫から一日以上経過しているので、採れたての野菜類を調理して食べるのとは食感も甘みも旨みもまるで違う。獲れたてのおいしさを直に味わえるが農園生活の醍醐味だ。
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横浜・山下農園 キュウリの勢いがなくなり、そろそろ寿命が近づいてきたのか [山下農園のはなし]

山下農園のキュウリは、4月20日に苗を定植し、5月22日から収穫を始めて、今日で12週が経過した。すでに収穫量は6株で500本を超え、目標の600本(ひと株100本)が見えてきたが、今週あたりからキュウリの実、枝葉に元気がなく傷みが出だした。そろそろ寿命が近づいてきたのだろうか。

①キュウリが元気な時は、売っているものと同じようにまっすぐに生育していくのだが、曲がったり、ひょうたんのように真ん中が細くなったり、胴が太く先端が細いものができてくると、キュウリの寿命が近づいてきたというサインだ。
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②葉が下の方から茶色く変色し枯れ始めた。栄養が行き届いていないので追肥が必要だが、寿命が近づいているだけではなく、雨が少ないので水が不足しているのかも知れない。今後も雨が降りそうにないので、根元に管を差し込んで灌水を行った。
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③トマトの木も下から徐々に枯れ始めた。こちらも先が長くないようだ。8月24日には撤去する予定だ。
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横浜・山下農園 ゴーヤ(ニガウリ)が成長し収穫までもう少しだ [山下農園のはなし]

毎年山下農園では、5月半ば頃になると共有地にネットを張ってゴーヤの苗を定植する。
7月に入り、ようやく蔓が伸びて花が咲き実がなりだした。収穫まではあと1週間程度だろうか。

①15センチ程度まで生育してきたゴーヤ(にがうり)、あと1週間程度で収穫できそうだ。
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②ゴーヤの花はキュウリと見分けがつかないほどよく似ている。専門書によると、本名は「ツルレイシ(蔓茘枝)」でウリ科の植物だ。キュウリもゴーヤもウリ科なので、花が似ていても不思議ではない。でも属が違うので葉の形はまったく違う。
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横浜・山下農園 夏の名物 赤紫蘇ドリンク [山下農園のはなし]

山下農園では、毎年赤紫蘇と青紫蘇を畑の周りで栽培しているが、これを使ってTさんが赤紫蘇ドリンクを作ってくださり、農作業の合間にみんなで楽しむのが夏の定番となっている。

赤紫蘇を湯がくと汁が真っ黒になるので、火を止めて砂糖をゆっくりと溶かした後、酢を入れると鮮やかな赤紫に変色するのだそうだ。これを水やソーダで薄めて飲むと、紫蘇の風味が効いて最高においしいドリンクとなるのだ。栄養素としては、βカロチンやビタミンC、ミネラル分が豊富で、紫蘇の赤い色はブルーベリーやナスと同じアントシアニンなので、非常に身体によろしい飲み物ということだ。昔から中国では漢方薬としても重宝されているらしい。

①赤紫蘇がようやく成長してきたが、例年に比べて背が低く、やや生育が遅れているようだ。この赤紫蘇は共有地にあるので自由に収穫してよい。
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②Tさんお手製の赤紫蘇ドリンク これが出てくる頃には梅雨があけて本格的夏がやってくる。今年も早々に梅雨が明けて暑い夏がやってきた。
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横浜・山下農園 夏野菜(トマト・ナス・キュウリ)の収穫が最盛期、コーンももうすぐ収穫 [山下農園のはなし]

山下農園ではトマト、ナス、キュウリなど夏野菜の収穫が最盛期となっている。いよいよコーンの収穫期も近づいてきた。

①トマト、ナス、キュウリの収穫が最盛期だ。毎週かなりの収量がある。
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②O講師がとうもろこし(コーン)の収穫適期について説明があった。
コーンの上から出ている髭が茶色く変色した頃が食べごろなので、まずは皮を少しだけ剥いで中の実が黄色くなっているかを確認してみる。完全に黄色くなっていれば今が収穫時だ。
コーンの収穫適期(いちばん味がよいとされる期間)は4日程度しかないと言われており、一週間の収穫の遅れが味を落としてしまうことになるのだ。
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これはまだ早い、あと1週間程度か。
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③先週の強風で倒れてしまったコーンだが、支柱とヒモで立て直したところ見事に復活し、まっすぐ天に向かって生育している。たいした生命力だ。こちらのコーンはまだ収穫まで3週間程度かかりそうだ。
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横浜・山下農園 とうもろこしの穂先をカットして害虫から実を守る [山下農園のはなし]

キュウリ、トマト、ナスに加え、インゲンの収穫も最盛期になってきた。七夕の頃には枝豆も収穫期となりそうだ。今日はとうもろこし(コーン)の害虫対策と強風で倒れた主枝の立て直しだ。

①最近の日照と高温、適度な雨でとうもろこしがグンと伸びた感じだ。青空に突き出した穂先が美しい。
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②心配していたアワノメイガ(害虫)がやはり出てしまっている。この木は、穂先が茶色く枯れたようになっているが、茎の真ん中あたりにアワノメイガが侵入したと思われる穴が開いて樹液が噴き出している。このまま放っておくと、穂先から入り込んだメイガが茎の中を下ってトウモロコシの実を食い荒らしてしまうので、対処が必要だ。
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③茎の中を探していくとはやりアワノメイガの幼虫がいた。これが実まで食い荒らしてしまうのだ。
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③受粉が終わったトウモロコシの雄花は必要ないので、メイガが居そうな穂先は落としてしまって食害を防止する。もっとも被害を少なくする方法は、雄花を先に切り落としてしまい、受粉用の雄花を人の手で雌花に受粉させていくことだ。来年はチャレンジしてみよう。
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④水曜日、横浜ではかなりの強風で嫌な予感がしたが、やはりトウモロコシが倒れてしまっていた。支柱で支えて立て直していく。去年も倒れてしまい収穫量がかなり少なかった、この時期の台風と強風は要注意だ。
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⑤今日はアワノメイガ対策とともに、ヤングコーンの収穫も行った。たいていの場合はひと株で2~3本の雄穂が出て実がなるので、一番上の実を残して下の雄穂を大きくならないうちに間引いてしまう。これを怠ると中途半端な大きさの未成熟コーンが2-3本できてしまうので、大切な作業だ。
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横浜・山下農園 トマトのまわりに防護用ネットを張る [山下農園のはなし]

山下農園では、夏野菜の三兄弟であるトマト、ナス、キュウリの生育が順調で本格的に収穫がはじまっている。特にキュウリは収穫の最盛期を迎えているが、トマトも下段の実から順番に赤く色付いてきた。

①トマトの実が下段から順番に色付いてきた。真っ赤に色づきまさに収穫どきだ。
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②トマトの実が赤く色づき甘みが増すと、もう少しで収穫時というタイミングを狙って鳥がやってくる。ひとつやふたつなら分け前として与えてやってもやむなしだが、鳥たちは容赦なく赤く美味そうな実から順にトマトをつついていくのだ。そこで鳥害からトマトを守るためにネットを張り巡らせるのだ。
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初期の頃は地面に沿って隙間を空けないようネットを張る。トマトの収穫が進むごとにネット高さをあげていくことで、収穫適期にあるトマトを鳥から守る。
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横浜・山下農園 キュウリ(胡瓜)の収穫がピーク  [山下農園のはなし]

山下農園では夏野菜の収穫が最初のピークを迎えつつある。

①四川キュウリを2株、ブルームキュウリ(金星)を4株、ひとり当たり計6株栽培しているが、6月に入ってからは週あたり約60~70本の収穫量でかなり良い成績だ。一人当たりのキュウリの目標収穫量は1株あたり100本、合計600本なので、7月になり天候がよければなんとか達成できそうな量だ。
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◇ブルームキュウリ(品種は金星) 病気に強くまっすぐに実がなるのが特徴だ。
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◇四川キュウリ 鋭いトゲが特徴で、収穫するときに気をつけないと指に刺さってとても痛い。ブルームに比べると水分が少ないので煮物や炒め物などにも使え、昔ながらのキュウリらしい味を楽しめる。 
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②早くもキュウリの主枝が、支柱の先まで到達した。支柱は210センチあるが、これ以上伸ばしても誘引できず風に煽られて傷んでしまうので、思い切って先を落としてしまう。主枝が止まることで側枝が伸びて実をたくさんつけるのだ。青空にキュウリの葉の鮮やかな緑色が映える。
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横浜・山下農園 トマト、キュウリ、ナスに藁敷き [山下農園のはなし]

山下農園では、梅雨入りしたにもかかわらず晴天続きで気温が高いこともあり、トマト、キュウリ、ナスの生育がとても早い。キュウリの収穫量は早くも120本に達している。今週は、梅雨明け後の厳しい日射に備えて果菜類の足元に藁を敷く作業を行った。

①トマト、キュウリ、ナスの足元に藁を敷いていく。定植時に地温が上昇し苗の活着が促進されるよう透明マルチを張ったこともあり、夏場は強い日射で地温が上がり乾燥しやすいため藁を敷いてそれを防止する。藁はO講師の田んぼで取れたキヌヒカリの稲わらだ。
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②雨が降ると湿気て病気が出やすくなるので、地面に近い葉や枝は思い切って落としていく。ナスは4本の主枝を決めて誘引し、それ以外の枝はひと葉ひと花を残して落としてしまう。収量を上げるためには、整枝をしっかり行い、風通しと日当たりを良くすることがもっとも大切だ。三週間前に支柱立てを終了後、すぐに誘引整枝をせずグズグズしているうちにどんどん生育してしまい、枝葉が茂りすぎてしまった。見かねたベテランのIさんが整枝をしてくださりすっきりとした。
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整枝してもらいすっきりとしたナス
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③キュウリは、主枝を2本に分け支柱に誘引し、主枝以外の枝はふた花で落としてしまう。地面に接した枝葉は実がなりはじめていても思い切って落としてしまい、風通しを良くすることが、病気や今後の生育を考えると大切だ。キュウリもトマトもすっきりした。
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